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編集長!今日はどちらへ?
常夏の国ラオスクライミングー1ー
2016 / 02 / 01
ほんとーに申し訳ありません。
山岩ルポ、2015年の5月に上げたのを最後に恐ろしいばかりのご無沙汰であります。
で、ご無沙汰ついでに山盛りかっ飛ばして寒さ募るこの時期に、南の国のクライミングのお話で少しでも温まっていただこうかと、ラオスクライミングをご紹介する次第です…
2015年12月4日〜13日、ラオスにクライミングに出かけた。直行便がないなど、交通の便が悪くて、12月4日の夜8時に家を出て、ターケーク・ラオスのグリーン・クライマーズ・ホームに到着したのは翌日の午後の3時だった。
もちろん、飛行機を降り立つや否や一番下に着ていた半袖Tシャツを残して脱ぎ捨てたけど、さすが常夏の国、それでも暑い! 12月というのに日中は30度越えだからね〜
荷を解くや否や岩の下見…のはずが
「せっかくだから」
1本登ってみた。
■12月5日/滞在1日目・到着日■
【14.Climbers Home エリア】
•Tollhoholenweg :5b/29m/11bolts/tp
ターケークの郊外にほぼ周囲を岩山に囲まれた谷あいにGrren Climbers Home(GCH)、すなわちターケーククライミングの拠点エリアは広がっている。
多雨は土地柄か、石灰岩の岩場はどれもコルネが驚くほど発達していて、それは見事!
GCHの入り口付近にダイニング棟がある。朝食と夕食はここで。GCHはドイツ人のご夫妻が運営していることもあってか、料理はちょいヨーロッパナイズされたタイ風な感じ。ふつうに美味しくいただける。
我々の泊まったコテッジ棟と同じスタイルの前の棟。片田舎故不便には違いないが、それなりに気配りされた生活環境とホスピタリティがありがたい。シャワーはちゃんとお湯が出るし、ベッドも清潔。部屋は風通しが良くて涼しい。朝夕は少し肌寒いぐらい。寝苦しいなどビタとも思わずぐっすり。
それに…すぐ後ろがもう、クライミングエリア!
ワオゥ〜〜〜!!
■12月6日/滞在2日目■
【22.Elephant(III)エリア】
16.Little Elephant: 5b/15m/3bolts/1sling/tp
15.Hasband:5c/23m/9bolts/tp
【22.Elephant(I)エリア】
9.Dancing Butterflies:5c/18m/9bolts/os
ターケーク・ラオスでのリード1本目。「5cだから」とは思えど、どきどき!!
なんせラオスは初めてだから、どこ登ってもリードすればオンサイト!
楽しい〜♪
【22.Elephant(IV)エリア】
24.Bigginner’s Roof:6a/6slings/リード、top out
リード2本目。不本意ながらオンサイトはならなかった。なぜだ?
が、再トライすればレッドポイントは取れそう!
しかし、なんというステキなルーフ!どこを見ても素晴らしいが、とりわけ見事だ!!
【22.Elephant(II)エリア】
Priapismus:6a/23m/7bolts/top
ターケーククライミングの1日目を終えて、実質登れる日がまだ4日あるかと思うとなんだか気力がもりもりしてくる。
少し前から始めた炭水化物カットの食事計画も変わらず実行できている。朝はスクランブルエッグにサラダとカフェwithミルク。フルーツ。昼はモンキーバナナと日本から持参したプロテインバーとポークソーセージ。夜は肉野菜の炒め物的なメニューとサラダ大盛り。もちろんビールは飲まない。
実は内緒で芋焼酎を750ほどプラティパスに入れて密輸?してきた。チャージだけ払って。氷をもらえば甘露甘露!
お気づきだろうがトポ本にはグレードの他にルートの長さ、ボルトとスリングの数が明記してある。提示の数プラス2本も余分にヌンチャクを下げていけば安心だとわかっていい。
中にとんでもなく長いルートもあるので、篠原ガイドは80mロープも持ってきている。
時々お茶目なコメントも楽しい。
Elephant(IV)エリアのBigginner’s Roofには次ような短いコメントが。
「Get a new experience.Crazy!」
確かに〜!何の気なしの「オンサイトならず」はワナにかかったっぽいな〜と気づかされる。
*付記グレードはフレンチグレード。USA規格だと…
5c→ 5.9/6a→10a/6a+→10bとなる。
グレードはそこそこでもだいたいが被っていて、石灰岩はザラザラ、トゲトゲ、ボコボコだから、早や1日目で指先真っ赤!人差し指と中指の元関節部に針で刺したような穴があいた。
イテー!!
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*Blog「日々楽観」はこちら…
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連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉 徹子