トップページ > 連載 > 編集長!今日はどちらへ?
編集長!今日はどちらへ?
常夏の国ラオスクライミングー2ー
2016 / 03 / 06
■12月7日/滞在3日目■
GCHの最奥方面へ、少しばかり遠出してみようということになった。途中小さなせせらぎにかけられた丸太橋を渡る。Fixが張ってなかったら、間違いなく「ポチャン」だわ。
せせらぎの奥には小さな水溜があって、その奥がどこまで続くのかは定かではない。水溜の上にはワイヤーロープのようなのが張られているが、何のためのものなのか聞いてみなかった。コテジ周辺に数か所スラックラインが張ってあったところを見ると、もしかしたら、落ちても下は水なので、バランスしながら渡ろうというのかもしれない。
【4.Ballkonier エリア】
7.Larifari:5a/17m/5bolts/top
4.piripiri:5b/17m/6bolts/top
Larifariもpiripiriもこのグレードっちゃあ、そうなんだろうが、ちーと辛いっちゃあ、辛いかもしれない。
なんか辛気臭い感じのエリア。ラオスクライミング再訪の際はパスかな〜
【5.Music Hall エリア】
3.Caveman:5c/10m/5bolts,1sling/top
なんてファンタスティックなルートでしょう!
だからこそ開拓者に異論申し上げたい。ケイブの奥からスタートだからCavemanって、そうには違いないけれど、このマーベラスなファンタジーを言い当てていないでしょうに。
私だったら、こう名づけるな〜
PipeOrgan!
せっかくMusic Hall エリアなんだものね〜
サントリーホールの世界最大級のパイプオルガンにもまして、ファンタスティック&ビユティホなこのパイプオルガン、見惚れるほどに耳を澄ませば、バッハのフーガが壮大に鳴り響いて聞こえてきそうではありませんか!
このルート、ビレーヤーが二人必要です。一人は私の座っている位置から、もう一人は取り付き直下。スタートがどんつきで、ちょっと上がって細い横穴のようなところをトラバースして、表側に降りるというルートだから、出てきた辺りで掛け替えるんです。
グレイドとファンタジックな見かけよりはるかに要パワー。出だし2手ぐらいから思い切りステミングなんだが、片足上げるたびにもう片方の足が外れないかヒヤヒヤする。怖いから張ってる腕に必要以上に力が入る。
そうそう、命名は「鳩時計でもいいね」、なんて話し合った。なぜって表側からはクライマーは、登り始めるとすぐに見えなくなる。幾ばくかすると上の画像のようにヒョコッと顔が出る。時間が来ると時計から飛び出してくるポッポさんのようなのだ。
いずれにしても「洞穴男」っていかつい感じではないよね〜
【5.Music Hall エリア】
11.Die shopfung:6a/23m/4bolts,5slings top
疲れたわよ〜
6aは妥当なんだろうが、なんせ長いルート。そして終了点へあと1手のところ、油塗って磨いた大理石みたいにツルツル。
やだよ〜〜
よけられないから、上からそっと乗る。
滞在3日目はこれにて終了。本数はいかなかったけど、パワールートとロングアプローチで、心地よい疲労感!
夕食時、持ってきた焼酎がなくなった。
が…問題ないね〜
ダイニング棟のカウンターの後ろに、いいの見つけてあるんだも〜ん!
「ウイスキーwithアイス、プリーズ!」
ジョニ黒だよ〜
Tweet |
連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉 徹子