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編集長!今日はどちらへ?
ヨーロッパクライミングツアー2016夏-3
2016 / 09 / 07
2016年8月5日
終日雨。
実は昨夕に問題が発覚していた。クライミングからコルチナに戻り、ドロミテのメインイベント、すなわちCima Piccolaのマルチピッチのガイド手配を依頼しているオフィスに出かけた。万全を期して1対1で登ろうというので、2名のガイドをお願いする手はずだ。神田さんのところで前以て手配してもらってある。
「Non,non,non…」
篠原ガイドが差し出したバウチャーを見てフロントの女性が首を振る。
「コレ、ウチノ、オフィスヘノ、イライジャ、ナイヨ!」
ってことのようだ。どうやらガイド依頼は「コルチナガイドオフィス」ではなく、
「アルタバディアガイドオフィス」へなされていたのだ。
「アルタバディア、ハ、コルチナカラ、クルマデ、1ジカントカ、2ジカントカ、カカルネ」
だって、どーする?!
篠原ガイドが神田さんのところの手配担当に電話で確認するも、つまりはコルチナでは手配できなかったというところに帰着した。
「明日、行ってみるしかないね」
どうしても、顔を突き合わせて手配方を確認したかった。なぜなら、明日は完全に雨予報。Cima Piccolaの登攀経験がある篠原ガイドは「雨の翌日は登れない」と認識していた。雨を集めて滝のようになるルンゼは、そう簡単に乾かないのだ。当初予定していた明後日の催行をもう一日ずらす必要があり、それができないのなら登るルートを変更しなければならない。どうしても日程変更とガイド2名の確保が可能かどうか、直に会って確認したかったのだ。
そして…
8月5日当日は案の定、朝から雨。
アルタバディアガイドオフィスから「夕方5時以降にしてくれ」と伝言が入っていたので、コルチナでお昼して(やっぱりレストラン「5TORRI」)早めに出発。約束の時間よりかなり早く着いた。
ガイドオフィスの隣りがハム・ソーセージ&チーズ屋さんで、店先のショウウインドウのドデッカイ「プロシュート」を眺め(旨っそ!)、雨宿りしながらオフィスが開くのをしばらく待つ。
なんかいい匂いだな〜
なぜか空いているドアからチーズとかハムとか肉肉な香りが漂ってくる。
しかし…寒いわ!
天気がいいと昼間は半袖でも汗ばむのだが、お天気が悪いとこうも気温が下がるのかと思う。雨具ジャケット着てもまだ、寒い。
交渉は無事成立。案ずるより産むがやすし!安心して、いい感じのカフェでお茶して帰路につく。
いつもよりちょっと遅めに、いつもと同じ「5TORRI」で晩めしして終了!
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連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉 徹子