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編集長!今日はどちらへ?
2017 Sumer in Europe‐5‐コズミック山稜(II)
2017 / 08 / 30
懸垂時ATCがない場合は、と…
えーとえーとえーと…
そういう場合はカラビナを使って…
えーとえーとクローブヒッチじゃなくて、ムンターで…
ああ、ロープワーク講習、もっとちゃんと聞いとくんだった。
もう恥も外聞もなかった。恥ずかしいなんて、命には代えられないもの。
幸いにもすぐ後ろのパーティーがガイドパーティーだった。
「アノネ、ワタシ、ATC、ナクシタミタイナノネ。カラビナ デ、ムンターナンダケド、ジシンナイノネ」
なんちゃって英会話でけてよかった〜(影の声)
イタリア人だかフランス人だかのガイドさんに結んでもらって、からがら降りた。
2回目の懸垂は篠原ガイドにATCを借りて降りた。篠原ガイドはムンターで。
懸垂し終えて大きな岩塔を回り込んだところで、「この辺でもう半分弱かな」と聞いてうんざりやら、がっかりやら。この先が本核心だという。
さて、ここでトポを見ていただこう。小さくてとても文字は判別できないが、それでもうろ覚えなルート説明より、お分かりいただけるのではと思う。
左端の三角のてっぺんにあるのがコズミック小屋。右端がミディの展望台。
ちょうどページの境目が第1懸垂ポイント。右ページの左寄りの赤い地点が第2懸垂地点。
終了まで距離はそこそこだが最後の立ったスラブが本核心だ。
最後の岩塔を回り込み雪のついた細いリッジを少し行くと最後の壁に取りつく。
立ったスラブは思ったよりはスムーズに行けた。薄いスタンスはあったし、カチホールドはセオリー通り、身体を落としてムーブを起こせば解決できたが、なにせ体力不足。高低差にはやられる。しんどくてダメダメ!
スチールの階段を上がれば、ミディの展望台。観光客の称賛を浴びながら終了。
今夏の目標めでたく完遂!
って言っていいのかな〜
マジ、クタクタ〜
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連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉徹子