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編集長!今日はどちらへ?
リューカン・ノルウェーアイス2018-6・day6&7
2018 / 03 / 29
2018年2月15日day6
リューカンアイスクライミング生活、残すところあと2日。
初日に行ったクロカンエリアへ向かった。
【KROKAN】エリア
Tipp WI 5
「一発目からこれ〜?!」
見るからに腕パンルート!
でも案外、好物。好きかどうかは腕と同期じゃないからね。
トポのは下のも上のも細い氷柱は繋がっていない。今年はスペシャルらしい。下の氷柱はまずまず。上の氷柱は一旦テラスに上がった後、出ていく時に体を外に回して出していくのが、ちょびっと勇気!
案の定、結構な腕の張り具合!
アプローチで既にちらつき始めていた雪がどんどん勢いを増してくる。大きなひらの雪が密度高くゆっくりと静かに降りてくる。降りようが静止画に捉えられている。
こんなに降っているのに気温はさほど低くない。風もないから、なんとか耐えられる。
Kjokkentrappa(ご多分に漏れずoには/が入る) WI 4
左上のクライマーのルートと右クライマーのルート2本セットされたが、前の氷柱で大満足だったから1本登ったら「ご馳走様!」。
2018年2月16日day7
この日がリューカンアイスの最終日。明日は帰路に就く。
朝起きて雪が降ってないと、やっぱりほっとする。
【KROKAN】エリア
初日に左を登ったので、右をトライ。これは年によって、あるいは時期によって様子が違ってトポで示されているルートだとどれになるのか、よくわからない代表かもしれない。
おまけにメモし忘れて、ルート名を提示できない。面目ない。
曇りがちだったのが時として晴れ間がのぞくようになると、周りの景色が急に色づいてくる。
そしてクロカン・リューカンアイスのハイライト!ミックスルートに挑戦!
Bored to the Extreme M 7
氷がかぶさっている面のクラックを使って登る。凹角の右壁はおよそ足がかりはない。クラックにアックスもザッケも差し込んで体を上げていく。かなりパワーを要する。
ひとえに篠原ガイドの力強いサービスビレーのお蔭とは心得てはいるが、とは言え何とかトップアウトできたのが実に嬉しい!
荷物整理を考えて早目に上がった。街に入るころにはいい具合に晴れてきれいな青空が広がっている。空は青くても依然として街は日陰げ。それでも空が明るいと街も幾分明るい感じになる。
最後のリューカンめし!
スペルは忘れたが英語読みだとカルボナッドみたいに読める。いわば小ぶりのハンバーグもしくは平べったいミートボール。リューカン(ノルウェー)の典型的伝統料理なんだとか。かかっているデミグラス風ソースの他にバニエソースも供じられる。それに加え甘いイチゴジャムがついてくる。これをつけて食べるのがノルウェー流儀なんだとか。考えられないようなものだが、案外と合うから不思議!
牛肉の短冊?切りときのこ。ステーキを注文しようとしたんだが。「もうない!」と言われた。我々が何度も通って肉をもりもり喰らうもんだから品切れになったと。
トン?カツ。カツもだがヒヨコマメ?グリーンピース?みたいなのが美味!
魚のフライ。何の魚だか忘れた。白身で旨かった。
カルボナッド?を除いて、料理には必ずというほどポテトが付く。注文時に必ず聞かれる。
「フラド?orボイルド?」
ボイルドポテト、塩とコショウそしてテーブルに置いてあったオレガノを振るとはなかなか旨い。ここらで採れる馬鈴薯の性質なのか水っぽくなく、それでいてモチッとしている。
帰りしな、何度も訪れたレストランのおにいさんとしばし話をした。
「日本語は単語ぐらいだけど少しわかる」という。
「日本へは行ってみたい」なぜなら…
なんでも日本のノアニメ(ワンピースだったかな?)が好きなんだと。
店を出て車に乗り込んでから、息せき切って話しに花が咲く。
「やっぱりそーだよね!」とKさんと顔を見合わせてうなづいてしまう。
「レストランのおにいさん、話してる間ずっと手をほっぺたに当てていたし、なんとなくクネリクネリな感じなんだもん」
「ガタイはデカイし腕にタトゥーあるし、ほっぺに手とクネリがなかったら絶対わからなかったね」…とかとか!
おにいさんとアニメの話しをしなかったら、多少は勘づいていたにせよ「そっち系疑惑」枠に収まっていたかもしれなかった。
世界に冠たる日本のサブカル、アニメだったことよ!
コテジに戻って2次会?飲み。
「ウィスキー飲もうかな?」「もうないよ」
「焼酎も空きましたね」
「ワインもね」
「えッ?!ええーッ!!」
仕方がないからトマトジュース、ビールで割って飲んだ。
喰ライマーとは知ってるが、だけじゃなかった。相当な蟒蛇クラスだわ。
そんで、なのに知らん顔してアイス登っちゃうんだから、恐れ入りや!
参りました!
*リューカン・ノルウェーアイスの予習復習及び2018年冬のまとめは追って…
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連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉徹子