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編集長!今日はどちらへ?
「塔ノ岳」の「塔」って?!
2012 / 05 / 16
塔ノ岳の「塔」は何たるや?!を知りたくて、という訳でもないが、「山を行き、山に眠り、山で目覚め、また山を行く」的な歩きがしたくて、テント背負って、食糧担いでOさんと丹沢縦走にでかけた。
4月28日:ヤビツ峠→塔ノ岳→丹沢山→不動ノ峰(テント泊)
なんじゃこりゃ!!!
最寄駅を始発で出て秦野に降り立てば、なんとそぼ降る雨!
タクってヤビツへ向かう間中、祈った?甲斐あって、歩き出すころはどうやら雨上がり!
富士見山荘前の登山口から山道に入り二ノ塔を越ると、さっきまでモヤモヤの中を歩いている感じだったのが、がらりと変わり、モヤモヤは全て足元にひれ伏したかのよう。
三ノ塔にたどり着くころは、むしろ日差しが邪魔。暑い!!烏尾山荘のおじさんが「かき氷」の旗を立てている。
あああ、見栄張るんじゃなかった。
「GWは大倉尾根(通称バカ尾根)は行列歩行だったりもするけど、ヤビツからの方は『健脚コース』だから、比較的ゆったり行ける」 っとか、聞いて「そんなら」と選んではみたが、なんでこんなにUP&DOWNが多いのッ!!
やっと塔ノ岳山頂!予定より1時間以上遅れた。
山頂の標柱は巨大な石塔だった。
だけじゃなくて?
しばしば山は信仰の対象になるが、塔ノ岳も例外ではなく「尊仏山」の呼称も持つ、丹沢修験道の要として知られている。実際に山頂にはかつて巨岩「尊仏岩」があり、「お塔」と呼ばれ信仰されていた。関東大震災の余震・丹沢地震で大金谷へ転落。今はこの石柱が代わりに立っている、というわけだ。石柱の隣には観音像や仏塔も建てられている。
ちょいとお昼して、そそくさと山道に戻る。まずは丹沢山へ。そして不動ノ峰へ。
ちゃっちゃと行こうよ、ちゃっちゃとー!
とは思うんだが…
いかないんだ、そーふーには!!
日差しは強くなるは、荷物は重いはUp&Downは多いはで、ついに気分が悪くなる。
やな感じ。汗だくで体は熱を放出しようとするんだが、気温が高くてうまくラジエター機能が働かず、熱が体にこもってしまう。長風呂でのぼせたようでくらくらする。
まえにもあったな、こんな感じ。そうそう岩の途中で気絶したよ。熱中症だよ。
「ちょっと休憩させて」
水分を補給する、涼しい木陰で体熱を冷ます。これしかない。
山荘・みやま山荘で今夕から明日のための必要な最低限度の水を買う。500〜300円の水を6本買ってプラティパスに入れ替える。
「水場が枯れてたらアウトだからね」
「明日の分は『蛭ヶ岳』でも買えるだろうけどね」
などしゃべってたら
「きんの、おとついの雨でじゃあじゃあだからダイジョブだよ」
と声がかかる。様々情報をもらって、安心して不動ノ峰へ向かう。
一緒のOさんはへーっちゃらな顔だが、私はヘトヘト。予定より2時間以上遅れて、ようやく不動ノ峰到着。水汲みを済ませたら、何はさておき、みやま山荘で入手したビール缶で乾杯!!!
ぶひょーッ!うっまーッ!!
実は丹沢山塊は本来、全山テント禁止!
なんだが…
このGWは混雑が半端ではなく(あとから聞いた話だと、ひとつの布団に3人!どやって寝るねん?)、従って「テントも止むを得ず、見ないふり」とどこかの小屋のおじちゃから聞いてた。ここが、「そこ」!!
結局、この場所には都合、3張のテントが設営された。
知ってる人は知ってるんだね〜
ってな、1日目、なんとか無事、終了。
2日目は特集テーマからいえば蛇足なのですっ飛ばすぞい!
そうそう、この日、なんとレスキューヘリが数回飛んだというが、そのうちの1回は60代の男性で、ひやひやドキドキのクサリ場を降り切った辺りでパアタッと倒れて、そのまま心肺停止だったとか。私が気分悪くなるのも無理なかったかもね。丹沢、なめちゃあ、いけない!ってこってすか?!
檜洞丸からはひたすらの下り。
「西丹沢自然教室」バス停15:40に乗って新松田まで爆睡。新松田の蕎麦屋で生ビぶはーッで、小田急線中も爆睡。
はい、おしまい。
翌日から2、3日、まともに歩けないくらい前腿、筋痛!!!
いい、トレーニングになりました〜
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連載 : 編集長!今日はどちらへ? 記:小玉 徹子