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編集長!今日はどちらへ?
Here Comes Summer ‐1‐ シャモニー
2014 / 09 / 05
今夏はゴージャスに7月初旬に北岳バットレス第4尾根から始まったわけなんだが、それはちょっとそこに置いておいて、何といってもハイライトには違いない、ヨーロッパ山行のお話しをば…
改めて実感した。ヨーロッパは遠い!
そしてエミレーツさん、どんだけ食わすんじゃい!!
8月29日午前0時30分、羽田から飛んでドバイ(トランジット2時間ちょい)経由でジュネーブまで14時間弱の間に5食出た。貧乏性だから平らげた!
うぷッ!!
8月30日、ジュネーブから1時間ほどのドライブでシャモニーの神田さんのシャレーに到着。
で、間もなく問題発生!
翌日30日に現地ガイドと山行の打ち合わせをして、31日にはドリュへ向けてシャルプア小屋へ入山予定だったんだが、依頼したガイドが打合せには来られないという。すなわち31日の入山は不可能ということ。 今年のヨーロッパは天候が殊の外不順で、「降った雪がドリュ上部で凍結しているから、融けるのを待って、1日日程をずらした方が良い」とは現地ガイドの言い訳らしいが、「つまりは前の山行がずれ込んで、ダブルブック状態であることは明白」と篠原ガイドは推測し、「明日、明後日が天気がどうにか持つ限界で、明後日以降は悪天で回復には時間を要する」という気象情報を鑑みれば、当該ガイドのスケジューリングは「如何なものか」ということにもなり、早々ドリュ山行は中止、現地ガイドは解雇と決定された。
判断が的確だったとは、見事に当たった天気予報が証明することになった。
それにしても、シャモニーは毎日、雨。終日ではないにしても、ブレバンにでも登りに行こうかと出かけても、岩の基部に着いた途端に降り出す。買い物に出かければ、途中で折りたたみを買う羽目になり、食事に出ればまた、降られる。
涼しくていいんだけどね〜
8月31日、ドリュ中止の代替にはイタリア圏のグランパラディソを登ろうということになって、「では、高度順応もかねてエギュドミディにでも上がってみよう」ということになった。
8月1日、話し合いでドリューの代わりにグラン・パラディソへ登りに出かけた。登り始めてわずか30分足らずで事件が勃発した。
なんと私が歩けなくなってしまったのだ。
「息が上がって」を通り越して、あたかも呼吸困難なほどに、吸っても入ってこず、吐いても吐き切れない。頭がグラグラして、地面が80度ぐらい半回転する。なんとか行こうとして、もう30分ぐらい行ったんだが、1時間経過したところで敗退となった。
つづく―――
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