イスラム教とキリスト教が合体した見事な例がこのメスキータ(モスク=礼拝堂)。
こぐれひでこの「いただきもの日記」
Cordoba(コルドバ)07.06.12〜07.06.14滞在
8世紀中頃、コルドバを首都としたウマイヤ王朝(イスラム勢力)が誕生、10世紀、街は最盛期を迎え、当時のヨーロッパでもっとも発達した都市として知られていた。レコンキスタでキリスト勢力がイスラム勢力から街を奪還した後も、この地に根付いていたイスラムの伝統をぬぐい去ることは出来なかった。そのためこの街にはイスラム文化の面影が色濃く残っている。
8世紀に建設が開始されたこのメスキータは2世紀をかけて増築が行われ、10世紀後半にはこのような巨大モスクへと成長していた。
私がもう一度会いたかったのはメスキータ内に林立するこの円柱。赤レンガと白い石を組み合わせた馬蹄形のアーチは建物内に約850本もあるそうで、“円柱の森”とよばれているそうだ。この眺めは圧巻。木製ベンチに座って見つめていたら、“私はこの場所に来たかったんだ”ということを実感し、なぜだか泣けてきちゃった。
明るい場所で撮影するとこんな感じ。円柱はピンクや白、グレイなどの大理石で造られている。
13世紀、街がキリスト教徒の手に渡ると、キリスト教のカテドラル(聖堂)に転用。イスラム教とキリスト教が共存する、世界でも類を見ない建造物になった。いや、ともかく、ここは素晴らしいです。ホントです。