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<サンドリヨン>

サンドリヨン・・・シンデレラのことです。この他愛もないお伽話をテーマにしようと決めたのは1年前。ギャルリーワッツでの個展はもう何回目になるのでしょうか。ある意味、最も緊張感を覚え、そして自由な場であるギャラリー。初めの頃は年2回でしたが、もっとよく練って発表したいと思い年1回に。でもやっぱりギリギリまで動けない。

今回の様に早々とテーマが決まっているのは初めてです。実は前回の会期中に頭に浮かんだテーマ。いつもは何か1つの作品にテーマを絞って膨らませていましたが、テーマに沿って作品をつくるのも初めてです。ちょっと気持ちの切り替えがあったので・・・ね。

昔々私はバレエを踊っていました。10数年やっていましたから、まあまあ年数だけは長かったでしょうか。体も硬いしヘタクソでしたが最後の方はバレエ漬けだったかナ。私のアタリ役はなんとサンドリヨンの意地悪お姉さんやペトルーシュカ等キャラクター性の強いもの。意外なのか納得なのか。だからサンドリヨンはちょっと思い出深いものがあります。

そしてもう1つサンドリヨンにこだわる理由は、以前観たマギーマランのサンドリヨン。仮面を被り肉付けをして、登場人物たちは”子供”や”人形”の外見をしていました。

古くは紀元前9世紀の中国から世界中に少しずつ形を変え、サンドリヨン物語の型はあります。その意味するところを掘り下げ、独自のファンタジーと少々の毒をもって表現された舞台。最後、踊り回っていた舞台からふと我にかえった様に動きを止め、客席を一斉に見る舞台上の人々。見ていたつもりが急に見られる側になりドキマギする一瞬。次の気持ちが心にわき上がってくる前に舞台は踊りの渦に帰って行きました。
透明感あふれ、時にはグロテスクなプロコフィエフも好きな作曲家でした。(ロミオとジュリエットもプロコフィエフの作曲)

あれこれ考えつ、思い出しつ手を動かす日々です。










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