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<恋人キブン>
私の仕事のやり方は人と少し違う...らしい。
世に出す場が色々、という意味で。
そういうつくり手を何人か知ってはいますが、基本的にギャラリーはギャラリー、デパートはデパートでつくり手が分かれていることが多い気がします。
デパートはどこもあまり大きくは違いませんがギャラリーは様々で、個性も在り方も、そしてそこで作品を世に問う作家も色々です。私も幾つかのギャラリーにお世話になっていますが、みな違いそれぞれに個性豊か。何をどういう切り口で問うか、どう表現するか、いつも悩みます。と、同時に楽しみでもあります。
お客さまがどう受け止めて下さるかはとても気になる所であり、もちろん私のおまんまに関わる大事な事ですがある意味それ以上に私の心を占めるもの。ギャラリーのオーナーとの関係です。
"売ってなんぼ"だけでないギャラリーとは、日頃からつかず離れずの関係です。勿論お互い生活がかかっていますし、真剣に売ることを考えるからこそ楽しいので、ギャラリーと作家は運命共同体でもあります。大御所作家でもない限り、ギャラリーは作家を育てる長い目をもって叱咤激励。でもあまりにべったりになるのはどうなのでしょうか。自分の会期前後意外にも日頃からお互いを気にしてノックしあう。時に真剣に、時にはリラックスして。という訳で、つかず離れず。
しかし...! ギャラリーオーナーと作家の関係はなかなか微妙です。真剣であればある程、相手の言動が気になり舞い上がったり落ち込んだり。ほんのちょっとした目の動きやら言葉の端にひっかかり、"どーせアタシのことなんて"と悲壮感いっぱいに。かと思うと、ちょっと褒められたりしようものなら有頂天になって鼻息も荒く、そのギャラリーを代表するつくり手にでもなった気分。困ったものです。これでは恋人並み!?
でもこんな気持ちはギャラリーの側にもあるのでは?お互い嫉妬深く相手の、或いは派自分の言動に気を付けます。
この秋は特にギャラリー個展続きでした。あちらこちらの恋人と甘くて切ない戦いの日々。
来週からはどどっとデパートが。これはこれで楽しみなのです。お客さまと、より近い接し方となりますから。
しかし私の場合、ギャラリーでもデパートでもお客さまの在り方があまり変わらないのはどうしたことなのでしょう。
来週は広島♪食い倒れツアーでもある広島ですから、しっかり肥えて帰ってきますよ。
----- イベントのお知らせ -----
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11月29日(火)−12月5日(月)
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