トップページ > 連載 > これが Momi Style
<GOLD!>
この所、貴金属が留まることなく値上ってホント困ってしまいます。質は全く変わらないのに毎日値段だけ変わります。しかも大抵高い方へ。相場をiPhoneに配信してもらっているのですが、毎日溜息。私の使う量なんて微々たるものなんですがね。カンベンしてほしいです。
金曜日はそんな金やプラチナを惜しむことなく(?!)使って作品づくりです。彫金は兎に角お道具が要ります。火や薬品などやや危険なものも使い、場所や自分自身も汚れるので、ちゃんとやる時は専用の場所へ行きます。
勿論、知恵や技術はもっと大切なので先生のいらっしゃる所へです。元々は職人技の世界なので、きりのない仕事です。
高くなった貴金属ですが、反面とてもエコな物でもあります。理論的には溶かしてしまえば何度でも新しい物に作り変えることが出来、切ったり削ったりしたクズは集めてまた溶かして...。 但し、クズには不純物が混ざって来るので段々と使いにくくなって来ます。不純物が入り過ぎた金属は"分析"と言って専門業者に金属の種類を別けてもらいに出します。これはある程度の量でないと効率が悪いので、私は滅多に出すことはないのですけれど。
新しく貴金属を買うのをケチって手元の物を使おうとがんばるのですが...、不純物が混ざった貴金属を使うとどうなるか。
先ずはクズをバーナーで溶かします。それを叩いてしめながら少しずつ望む形に近づけていきます。望む形と言っても、いきなりリングなどになるわけではなく板状だったり角棒だったりという基本的な地金としての形です。
この時、中に空気が入ったり不純物を飛ばしきれず残ったりしていると叩いている内にひび割れてしまいます。
どうも今回の地金はそのパターン。慎重に騙し騙し進めるのですが、すぐひびが入ってしまいます。その度溶かし直し。
溶かし方も色々変えてみます。普通はちょこ皿と言う陶器のお皿で溶かしますが、温度が上がり易い墨の窪みで溶かしたり工夫。
溶けた金属の冷まし方も鉄の枠に流し込んだり、そのまま球形で冷ましたり...。
しかし...、ダメですねぇ。これは新しく買った方が早い! 保留!
また、おっかなびっくり金を買いに行きます。
momi2012 in Wa2の様子はこちら
チャリティーサロンTRINITYの様子はこちら
松屋銀座2012 Autumn Collectionの様子はこちら
松屋銀座 2012S/S Collectionの様子はこちら
ギャルリー ワッツ『えんどうもみ展』の様子はこちら
Gallery O2『えんどうもみ新作展』の様子はこちら
松屋銀座 2011 A/W Collectionジュエリーフォーラムの様子はこちら
前回の企画展『盛装ピクニック』の様子はこちら
松屋銀座イベント取材風景はこちら
Tweet |