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<はみ出す>
ギャルリーワッツでの個展が終わり、まだ1週間と少ししか経っていないのにもう遠い事の様に思える。この感覚は何時ものこと。もうとっくに次が始まっていて、無理矢理にでも頭と体を切り替えないとやれない。この秋は予定が団子状態で自分でも訳が分からなくなりそう。
走りながら想う。展示のこと、自分の気持ち、自分の在り方…
今回のワッツの展示、自分でも好きでした。
水の中に漂うかのハーキマーダイヤモンド。煌めき、揺らめき、漂う。
私は展示をする時、ぐるぐる歩き回ってあちらこちらに手を付け気分を確認しながら決めていくのだが、今回は神代さんのガラスを置いた時、"決まり" と思った。この力あるガラスの上でハーキマーが煌めき、冷たさを増し、一つの彫刻の様に見えた。それは身を飾る、或いはいつも自分が言うような装いの方向性を変えるというものとは違った はみ出したものに思えた。
この"はみ出した" という感覚は今、私の中で少しずつ育って来ている。
今更、と言われそうな気もするが、私にとっては何かが違う。そういう意味で、今回のワッツでの個展は一つの曲がり角になった気がする。
お力を借りた発泡ガラスの出処であるギャラリーオーツー。昨日、お茶会にお呼ばれしました。
お恥ずかしながらお茶の嗜みが無い私。ビビりながらも、 確かな伝統工芸に支えられつつ新しい試みと美意識の塊のようなARTに心惹かれて参加。
"ツブサディレクション・YABAIZO これ!ー" と題されたこの展示には刀匠、鍛金、漆、漆造形、薪窯白磁、そして磁器 のバリバリ日本工芸でありながら守りに入らない攻撃的な作品が部屋を満たしていました。
加藤 委さんの薄茶席は型を保ちつつ自由で、全てを楽しむひと時。水を満たした薪窯の水差し、覗き込むと僅かな釉薬の艶めきに吸い込まれそうでした。
お茶席の最後は周りに張り巡らされた和紙に何でもいいから書く! いやいや参ったナ?。これを楽しめない自分は情けない。考えた挙句 ◎ とかいた。水差しを覗き込んだ気分、お茶席を覗いた気持ち、ARTの世界を覗き見したなどなどの気分のつもり。でも分からなかったでしょうね?。なんか文字も書いてくれば良かったかな?等とグチグチ思いながらの帰路。何て書く? "ノゾク" とかでしょうか。
半日経って分かった。 "はみ出す" というのが良い!
その言葉がこの展示でありツブサさんのお茶席であり、そして今の私の目指す在り方。何だか腑に落ちた。
昨日は初めてハーキマーダイヤモンドのブローチを付けて外へ出た。自分で付けて外へ出るのが一番よく分かる。 遠くの鏡に映った煌めきは冷たい炎。これも腑に落ちた。と、同時にまたまたハーキマーに惚れ直した!
★次回イベント★
えんどう もみ Winter Collection
11月19日(火)−25日(月)
広島三越 2階 特設会場
ジェントルレディ meets ハンサムウーマン
私たちを虜にするジェントルテクスチャー
私たちを輝かせるハンサムウエア
チョークストライプ、ツィード、とろけるサテン
古の煌めき、グラマラスビジュウ・・・
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