今年の広島 - これが Momi Style

これが Momi Style

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＜今年の広島＞

広島が今年も終わりました。もう一週間も経ったのですね。
だのに、食い倒れ後遺症は未だ引きずって"証拠が残ってるぅー"状態のわたくし。相変わらず、楽しくて美味しい広島でした。

今回はのっけから急発進！仙台から帰って来たikuさんを先頭に、元気なシャンソングループ♪
大好きな昇町茶寮でランチをご一緒させていただきました。賑やかで楽しいひと時。皆さんの生活も垣間見得て、明日のシャンソン発表を益々楽しみにさせてくれました。
そして翌日。皆さん、あまりにも堂々と美しく切なく、ちょっぴり憂いと可笑し味を込めて歌い上げられました。シャンソンて何故か年老いた女、もしくは娼婦が栄光の時を夢見つつも現実には負けないわ…、でもなんて寂しいのかしら。みたいなものが多いのですね。皆さん情感たっぷりに歌い、囁き、余りの日常との違いにびっくりしてしまいます。
プロではないのですが、あ〜なんて楽しい！歌い手の喜び、聴き手の楽しみが一緒になって思いがけないひと時となりました。

今回、最も楽しみにしていたイタリアンスペランツァ。格別に美味しいとのご紹介に何度も予約をトライしていたのですが、なかなか入らず待ちに待った食い倒れリスト初登場です。
中心地から少し行った川沿いの小さなお店、気配りと清潔感溢れるスペランツァはまだ若いご夫婦が全力投球で切り盛りしています。
メニューにはその名も "シェフの全力投球コース" なんていうのがあって、思わずコレコレ！なんてオーダーしてしまいます。
一つ一つ丁寧に作り込まれたお料理は、イタリアンでありながら日本人だなぁと思わせる繊細で変化に富んだお味。チョイスのアドバイスもなんて的確なと思ったら、奥様でした。これなら何回も足を運びたくなりますね。食い倒れ常連入りです！

夜は行きたくなるお店が豊富な広島ですが、昼は限られてしまいます。そんな中、スペランツァもランチがあってありがたいのですが、お気に入りでいつも行くお寿司のなかもとが何故かランチを始めました。これはありがたい！なかなかお昼としては贅沢な内容でびっくりでした。ちゃんとしゃりの量まで聞いてくれるのですよ。あ〜、やっぱりお寿司は美味しい♪

食べてばっかりの広島…ではなくて、ちゃんとお仕事もしているのですよ。いえ、お仕事に行っているのですが。どうせ食べるのですから美味しいものをとキョロキョロするのは性分なもので。
ところが思わぬことが起きて、食い倒れツアー、途中で強制終了となってしまいました。FBでも少し触れて皆様をびっくりさせてしまいました。本当に急なことだったのですが、父が他界してしまったのです。思いもよらない脳梗塞による他界。世の中にその様なことが起きる方がいらっしゃるとは知っていますが、まさか身内にとは、大震災の時まさかこの日本にと思ったことと似ているのでしょうか。
父の人生は頑張り過ぎた人生。戦中戦後の頑張りをそのまま続けて周りを見渡すことも出来ず、がむしゃらに走ってそのまま駆け抜けてしまいました。
一週間以上たちましたが、今だに狐につままれたまま。様々な手続きに頭を捻り、走り回る日々の中何の実感も湧かない不思議な感覚です。時折、あこれが居ないということなんだと思ったりするのですが、ぼんやりと曇りガラスの向こうを見ているようです。

広島は前半に予定が集中していたため、何かをキャンセルすることも殆ど無く、また次の予定まで少し間がありますので丁度動けるタイミングでした。父なりの配慮だったのでしょうか。生きている時はそんな配慮など全くない人でしたから不思議ですね。

何とか切り替えて次へと向かいます。私は二重人格なんです(笑)
どんな事があっても、全てを振り回されずそれはそれ、これはこれ。
今年最後のジェントルLady. 何時もにも増してバッチリ決めて颯爽と行きたいですね。
父を送り出す時もハンサムをガッツリ決め込んで行きました。決まりごとを越えない程度で、でもこれが自分なのだという道を通そうと思いました。これが○○年生きてきた私の在り方であり、逝った人へ手向ける花です。
丁度、庭の柿の木が綺麗に紅葉して前日の嵐で庭一面に散っていました。毎年庭を掃きながら葉っぱを表向きに直します。何故か柿の葉は裏向きに落ちるのですね。その葉を一枚、棺に入れました。
柿の葉が色付いて舞って来ると、毎年思い出すのかもしれません。そして広島へ行く度にも。

※横浜高島屋で12月11日からイベント出展いたします。詳しくはこちら