重ね付けのその次 - これが Momi Style

これが Momi Style

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＜重ね付けのその次＞

ギャルリーワッツの個展は殆ど秋晴れのお天気続きで、気持ちの良い青山通いでした。

今回のテーマは "真珠"
ワッツで真珠とは！
気持ちとしては真珠の素描 (立体的スケッチ)
わざと宝石店や美術館の様にディスプレイしてみました。
ホンモノではないニセモノ真珠なわけですが、そこに自分なりの真珠への思いを込めてみたかったのです。
この頃、本物の真珠が面白くて真珠に照準を合わせたイベントを多くしてきました。そんな中、真珠の魅力って何だろう？他の球体と何が違うのか、自分は真珠の何に惹かれるのか？
そんな所を見つめ直し、つくってみました。
作品が出来上がると記録をとるのですが、真珠の絵も描きます。個体差が解るよう、観察し描きます。その工程で、ナント真珠の魅力的なことかと溜息が出てしまいます。真珠へのオマージュ、とでも言うのでしょうか。

このテーマは去年くらいから温めていたのですが、具体的につくり始めたのはかなりギリギリ。大抵つくり始めて割と直ぐ、第一回目のつまずきが来るのですが今回はスルー。調子に乗って最後まで楽しく走り抜きました。つくる内、だんだんとお遊びも入って来てしまいましたよ〜。

期間中のミニイベントでは、"もし…atsuyoさんのお誕生日パーティーランチにatsuyoさん宅へ招かれたら？"　と　"もし…パレスホテルのフレンチレストランにディナーに行くなら？" の2通りのテーマで遊んでみました。
以前雑誌で、 " もし、カルロスゴーンにディナーに誘われたら何を着て行く？" というテーマがあって、そのピンポイントなテーマ設定が面白くて頭に残っていました。色々妄想が膨らみますよね〜。
そんな訳で、分かりやすくて楽しいテーマに。
atsuyoさんはワッツのオーナー、とびきりのおしゃれとパンチあるスタイルを気張ることなく、そしてそのお年に捉われないけどその年だからこそカッコいい着こなしの方。見ていて皆がこんな風になりたい、若くないことって素敵だ！と思ってしまいます。
そのatsuyoさん宅にお招きいただいたら、ランチでカジュアルと言えども一筋縄では行けないでしょう！

今回は私を含めスタッフ側4人のみがテーマに沿ったウェアなどを準備して臨みました。
お気楽なミニパーティなので、話しながら徐々に1人ずつ身に付けるものを変えて行き、コンセプトをジマンするという志向。
お互いの打ち合わせは殆ど無かったのですが、其々ヴィヴィッドな色を取り入れていたのは面白い結果でしたね。atsuyoさんのBDパーティはカラフルで楽しいパーティです！
そしてもちろんパールをつけますよ。ルールはホンモノとニセモノ両方をつける。展示しているもの、どれをつけても良いのですよ。
ヴィヴィッドなウェアに案外真面目な真珠。グッと大人な装いになりますね。

もう一方のテーマ、パレスホテルは近年リニューアルしてグッとグレードアップしました。車寄せからただならぬ雰囲気が漂い、オリエンタルも感じさせる格調高いホテル内には外国人も多く、ここが何処だか分からなくなります。その中のフレンチはイブニングドレスの曲線をイメージして設計された店内。"是非ドレスアップしていらして下さい" と案内にはありました。(実は私も行ったことがナイ！)
このテーマ、意外と難しかった！
大体、先ずイブニングドレスなんて持っていない。
よもや持っていたとしてもコンサバドレスアップで行くか？！黒いドレスに立派な真珠ではあまりにも…。もっとも真珠が苦手だと皆が思うお手本の様になってしまいます。
これは其々のスタイルになりましたね。shinoさんが持ち出した以前つくったベストは、あーその手があった！と膝を打ちました。ついカジュアルに使うことに意識が行ってしまいがちですが、漆黒のサテンブラウス、しかもバルーンスリーブにカッコ良かった！
私はと言えば、悩みに悩んで一張羅のエルメスYシャツにベルベットのサイクリングパンツで外し、ルビーレッドのミュールで揺り戻す。パールはシルクベルベットのニセモノパールをタイの様に引っ掛けてホンモノ真珠と重ね付け。ホンモノは大きなブローチにしようか、いつもの小粒パールにしようかと迷っている内にドサクサでそのまま流れてしまいましたぁ。
羽根のカチューシャに付け替えようとか、パレスホテルの画像をプリントアウトして想像を掻き立てていただこう等々、目論見は沢山あれど実行出来たのは限られてしまいました。
つくることが最優先でしたから時間も知恵も無い中、何とか小っ恥ずかしくならない様にと祈りつつ臨んだミニイベント。皆さんの暖かい目に見守られながら何とか終了。

今まで思ってきた重ね付けが思いがけずホンモノとニセモノを重ねるという方向へ発展したのも、イベントの醍醐味。お客様方も一緒になってホンモノとニセモノの重ねに頭を捻っていただけたのは嬉しかったです。皆んなで楽しく遊びましたねぇ〜

こうやって自分だけではなく、ギャラリー、つくり手、いらして下さる方々が一緒になってつくりあげる空気はステキです。
楽しい1週間をありがとうございました！

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