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<かしまし親子旅 九州食い倒れ>
毎年恒例となった親子旅。
今年はぐっと下って九州でした。
kyokoさんがずっと行きたいと思っていた ふかほり邸は久留米の先にあります。
個人所有の邸宅でしたが、最後の所有者から現在の所有者に渡り、整備されて今は全て離れ式の宿として存続しています。
ホームページは有るのですが、感覚的に掴みづらく今ひとつよく分からない気持ちでスタートした旅。その前に突如帯状疱疹になってしまったKyokoさんですが、何とかやりくり。お医者さんの “行かないで後悔するより、行って少々悪くなっても行った方が良い” の声に押されて決行。前から後ろから押したり引いたりの旅が始まりました。
2年前の北海道に続いて2回目の空の旅は、初めて定額タクシーなるもので羽田へ。真っ黄色なワゴン車をお願いしてあったので楽々移動で無事クリア。
飛行機は右側で富士山を見るか、左側で海岸線を眺めるか考えた末、左座席を選択。去年行った志摩半島や、その先にはkyokoさんの故郷 串本も見えるのを先日の高知出張で確認済みです。が、天気は曇り。うまく行きませんね。
着いた福岡は良いお天気。取り敢えず空港の明太子顔出しで変顔→軽くランチ→天神→大善寺。折角到着駅は移動が楽な駅を選んだのですが、天神駅は小さい方の改札に降ろされてしまい、階段を上る羽目に。トランク担いでkyokoさん引っ張ってエライコッチャ。
やっとお宿の車に乗せてもらい、ほーっ。
着いた先にはお宿の様な、お城の様な、誰かの家の様な佇まいのエントランス。静かな中に鳥の声が聞こえるのんびりした所でした。
4000坪の敷地に8部屋。譲り受けた時には殆ど手が入っておらず、大変な苦労をして整えられたそうです。
選んだお部屋は ゆずりは。ピカピカではないけれど本物の素材を使ってきちんと作られている落ち着くお部屋です。そして ふかほり邸に冠する 田園温泉 という名が示す通り流れ出る温泉に鳥の声を聞きつつ、月を見上げつつ1日中お部屋に入れるのです。これはお持ち帰りしたいですね〜。真夜中に1人で入ったり、3人で大はしゃぎで入ったり。はしゃぎ過ぎて人様には見せられない写真続出。
楽しみにしていた夕食は母屋に移動して頂きます。
最初の前菜。色んなものが少しづつ綺麗に盛り付けられ、いい感じのスタート。
お椀、刺身、煮物、焼き物、鍋、中皿、主菜、ご飯、デザート・・・
ホントはですね〜、焼き物くらいまでであとご飯、デザートで良いのではと。(他はタッパーにお願いします!) ご飯の残りをおにぎりに。その上たっぷりの苺も持たせて下さりお部屋に帰されました?。ご飯も美味しい豆の炊き込みですよ。この夕食だけで1日分は食べた気になりました。
こんな感じで2泊。お昼は最も軽いにゅうめんにして正解。でも温泉と散歩くらいしかしないでゴロゴロしている身にはヘビーですね。でもね、美味しいのです。家ではちょーっぴりしか食べなかったkyokoさんもよく食べました。食べてほしいと心尽くしの数々。だから尚ツライ。
ここで学んだこと
1・・たまごの黄身の色は餌によって決まる。ハー。濃い色が良いのかと思っていたがパプリカを食べさせると赤味を帯びるだけの話しで栄養価には関係ない
2・・卵の殻の色は親鳥の羽色になる。ヘー!茶色はいかにも自然で健康的に見えるが、単に茶色い親という事。ここでは白のオスと茶のメスなので色々ありました。この親鳥たちはここの畑にあるニワトリ小屋に居ました。庭には温泉卵が温泉に浸かっていて、いつでもどうぞと言われましたが…
3・・コース料理は要注意。美味しいけれど量が多過ぎる
ちょっとお部屋が我が物の様に感じられた頃、出発です。
目指すは大分。が、久留米から直行の久大本線が昨年の豪雨で橋が落ち、未だ復旧せず。間はバスで繋いでいるそうなので、無理せず博多周りで行くことに。
いかに大変な災害だったかですね。 (その後4月末になって開通したと聞きました)
途中、楽しみにしていた吉富寿しさんに寄ります。私は随分前に来たことがありましたが、まさか3人でここに来られる日が来るとは! 大将もお変わりなく、信念の貫かれたお店もそのままでした。(店内撮影禁止) お昼でしたが少し頂いたお酒のあてに、とろける様な煮蛸が変わりなく付いてきました。ここは昔ながらのお寿司屋さんで、お好みではなくランチなら12時か13時の会に 人が揃うと一斉に始まります。一気に握って一斉に配る。他では見られない光景です。この時間にここを通る様スケジュールを調整したんですよ。
心配はkyokoさんがベンチシートに耐えられるか。お寿司を全部楽しめるか、でした。
ベンチについては頑張って何とか持ちこたえました。お寿司の量については…、驚いたことに大将が全てのお寿司を半分に切って出して下さったのです。本当は握った物に包丁を入れるなんてプライドが許さないかもしれません。そこを敢えて例え半分しか食べられなくてもちゃんと全種類食べられるように配慮。上にちょこっと乗せる物もちゃんと其々に。感激ですね。あー、本当に美味しかった!
ここで学んだこと
1・・極めた人は優しい ウンウン
2・・どんなに素晴らしいお店でも地方は和式トイレに注意 ハイハイ
満足と満腹を抱えて特急ソニックに乗り大分へ。
昨年個展をした大分をあまりにも楽しく話すものだから行きたくなったのでしょうか。目指すは帆足本家 富春館です。
夕方、到着した大分駅、
トイレはまるで銭湯の入り口の様に 女湯…いえ、女(トイレマーク)でした。
有人改札もご覧の通り。大分県人、楽し過ぎる!
先ずは去年も泊まった駅近のホテルにチェックイン。ふかほり邸とは全く違うビジネスホテルですが、新しくてディテールが少し和風。そしてビジネスと言えど温泉は必須な大分です。素晴らしい!
一息入れて向かったのは 方寸。前回来られなかった未練タラタラのお食事どころ。隅々にまでオーナーの美意識が貫かれた店です。
最初の一杯からやられました。日本酒仕込みの梅酒は美味しくて、お取り寄せリストに即登録ですが、そのグラスの美しいこと。少ーしartしていて嫌味なく楽しめます。低く設置されたライティングに映えて、この後に心が高まります。
ここは今回唯一私たちのお腹に見合った分量で出て来た所です。それでもkyokoさんには多く、予約時には少な目というのは無理ですと言われたのですが、所々少し小さめ、少し少なめの心遣いが見えて嬉しく思いました。最後のご飯は小さな煮干し付きのおにぎりになっていて持ち帰れる仕様。これは翌朝の朝ごはんになりました。
ここで学んだこと
1・・大ご馳走でなくても日常から派生したものを創意工夫する事で感動を呼び、身の丈に合ったものは気持ちが良い。 フムフム
2・・どんなに素晴らしいお店でも地方は和式トイレに注意。 ソウデシタ
最後の目的地、富春館へは車で。そろそろ限界のkyokoさん。体も心も硬くなってきました。ちょっと雨も降ってきましたしね。
それでも回る内、少しづつ興味を持ってキョロキョロ。酒蔵を改装したカフェ、和菓子セットには和菓子が3つ! マスタードソースはお好みで と言われた和風ペペロンチーノにはうっかり全部かけて…
母屋の展示を楽しんだり、メチャ可愛いWCで記念撮影。
ついにはデリで爆買い。ワンダーランドな旧つくり酒屋でした。
ここで学んだこと
1・・旧家は土足厳禁な箇所多し。靴は簡単に脱ぎ履き出来るものを。ハイ
大分空港までは遠いので心残りながらも早々大分駅まで戻った3人。
1時間余りのバスに出張族とともに収まります。ここでもサプライズ。バスの列に並ぶkyokoさんを見た運転手。慌てて運転席に戻り、プシューと車体を下げたのです。そうかもしれない。そうなのかもしれないけれど、こんなに爽やかにスッとやって下さると感激します。九州っていいな〜
全国的に風が強く離着陸に時間が掛かりましたが、急遽出入りの楽な座席に移動してしていただいたりの配慮の中、無事羽田に戻った3人。空港の端っこに着いたので、手配してもらった車椅子に乗り 進む進む。
お迎えに来て下さった車に乗って、あー、ホッとしたぁ。無事行って生きて帰って来ました。
学んだこと
1・・皆さんの親切で生きている ハイ
2・・地方旅は少しの想像と知恵が必要 ソウ
3・・食べられないのに、食い倒れる困った3人はちっとも学ばない ハイー!
来年はどこに出没するかな?
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