これが Momi Style

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<タオルが好きだった私>

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無類のタオル好きである。
なんだ、どこかで聞いたフレーズだゾ。
おっと、自分だった。

無類の箱好きである、とテーマだけ書いてずっと止まったままの見出し。
"箱" には似合うこの書き出しも、"タオル" には似合わない感じがする。
"私はタオルが好き" みたいな柔らかい表現が似合うのか…

寝る時は、兎に角タオルの質感に包まれているのが好き。
聞いたところによると (もちろん自分で自覚がある訳がないが) 生まれたその日から布団に深く潜り込んでいたらしい。だから写真にはおでこしかで写っていない。
そのせいか、今でも呼吸困難にならない程度に潜り込む。
そしてタオル類が1枚、2枚…4枚は必ず定位置に配置されている。
それらは私にとって無ければならない物たち。

枕の上にバスタオル、その上にフェイスタオル、タオルケットは綿麻のパイル、布団の顔に当たるところにもバスタオル。
これで完璧にタオルに囲まれて眠りにつく。そうか、私はタオルが好きだったんだ。
ヘンな拘りなのかもしれない。
色々と理由はあるのだけれど…ね。

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タオルは白に限る、という声も聞くけれど私はそこまでストイックではない。
案外、守備範囲は広いのだ。
色柄も様々あるし、厚みや質感も使い分けている。梅雨時など乾きにくい時季はガーゼタオルがすぐ乾いて良い。

もうすっかりスケスケになってしまったので用をなさなくなったが、印象深いタオルに麻のモール糸の物があった。モール糸とは糸自体がベルベットの様な毛羽が生えた物なので、この糸で織られている生地はざっくりとしたベルベットみたいな質感。だから正確にはパイルではないのだが、タオルではある。

ヨーロッパではホテルのシーツやタオルを "リネン" と呼ぶが、実際に本当に麻のバスタオルに遭遇したことがある。 …バリバリだった。
でも麻は使い古していくとフルフルよれよれして来て、素晴らしい風合いになるし、シワにもならなくなる。
私のタオルも洗濯の度、モール糸の毛羽が抜けて、良い風合いになった頃スケスケになってしまった。
それでも捨てられずいつも枕元に。洗う度、毛羽が他のものに付くので困るのだが。

出張や旅の時もタオルは欠かせない。
枕にひくフェイスタオルは黄色、布団と顔の間に入れるのは細かなハニカム織りのバスタオル。
ハニカムのタオルは特にお気に入りで、かなりの大判のわりにコンパクト。ホテルは一年中同じ掛け布団で、調節はエアコンでということの様だが、私寝る時エアコンは使わないので暑い時はこのタオル1枚で快適。
長時間の移動時は丸めて枕、腰の後ろ、或いはすっぽり被っても良い。なんと言っても自分の物という安心感。殆どライナス状態。

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もうすぐ楽しみにしていたJIKE Studio での個展。
こんな状況でどうなるのか分からないが準備だけは進める。

こういう時アートに何ができるのか? 不要不急の用事以外出るなと言われる今、アートは不要なものなのか? 人とのたわい無いお喋り、栄養を摂ることからは外れるかむしろ体に悪そうなケーキ、手のかかる花…

コロナにかかってしまう人以上に多くの人を蝕んでいるモヤモヤは、そんな何気ない事がどれだけ人生を豊かにしていたかを教えてくれている。
美しいもの、楽しいこと、触れ合う事は私たちに生きる力を与える。
その様々が詰まっっている JIKE Studio を何とか共有出来る知恵はないだろうかと頭をひねる毎日。


さて、今晩はどのタオルを枕にひこうか?
ふっくらとした物をひいてみる。
目まぐるしいこの頃の天気。天気予報をチラと見て、薄手に取り替えてみた。
が、心はふっくらがいいー、と言っている。
個展が近くて緊張が走っている時、疲労が溜まるイベントの時などは特に優しいものやお気に入りのタオルを選ぶことが多い。
が、今時なんでかな。
今の世界的状況、そして心揺さぶられる出来事…、心が振り子の様に大きく、時に小刻みに揺れている。

考えてみると、この頃つくっていない。必要に駆られてつくったりはするが、クリエイティブにつくることが出来ていない。

明日は何かをつくろう。



えんどうもみの世界展 JIKE STUDIOの詳細はこちら

松屋銀座2013 Autumn Collectionの様子はこちら
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