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コウヤボウキ


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撮影年月日 2005/09/26
撮影場所 新治市民の森 
学名 Compositae perya scandens 
科目・属 キク科コウヤボウキ属 
季節 秋 
生育地 山地の日当たりのよい、やや乾いたよころに生える小低木 
分布 本、四、九 

ぼろは着てても

ちょっと見、カシワバハグマふう。
カシワバハグマの群生地のすぐそばだったから、ことさら見過ごしそうになった。

「うんうん、いっぱい咲いてるのねー」

かなんか言いながら、花々の間をまるで蝶のように巡っていたんだが、ふと「葉っぱが違うんじゃないの」と気がついた。
それによく見ると真ん中にピンクの毛玉のようなのがあって、チリチリはみんなそこから出てるよう。

もう可愛いったら、ないの。

そりゃあ、大喜び、なんてもんじゃない。狂喜です、狂喜乱舞です。

すんごく緊張して撮った。数え切れないほどたくさん撮った。1枚いいのがあった。

草花を撮っていると、ただ佇んでいるだけでは何ほどとも意識しないような微風でも、接写モードのファインダーの向うでは「揺れ」が何倍にもなる。
脇をギュッと締め、息をつめて揺れの収まるのを待っていると、気が遠くなりそうになったりする。
これでもかと気が済むまでシャッターを切ると、その場に仰向けにひっくり返りたくなって、時によると、ほんとにそれをやってのけたりする。

だから草花を撮りに行く時はおしゃれはできない。洗濯機でジャブジャブ洗えるもの。よしんば汚れが落ちなくても「ま、いいか」で済ませられる格好で、ということになる。

こんなにお美しい方の周りを飛び回る「蝶」にしちゃー、申し訳ないいでたち。

許していただきましょう。「ぼろは着てても心は錦」ってことで…。

記:2017-10-19