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撮影年月日 |
2006/11/05 |
撮影場所 |
東京都奥多摩町・御岳山 |
学名 |
Labbiatae chelonopsis moshata |
科目・属 |
シソ科ジャコウソウ属 |
季節 |
秋 |
生育地 |
山地の谷間の湿り気のあるところ |
分布 |
北、本、四、九 |
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恋心
和名は「麝香草」。茎葉をゆするとジャコウのようなよい香りがするところから名がついた。
あらー。ゆすってみなかっちゃったわー。無念。
御岳山から大岳山方面へ向かう途中の林下、山陰に咲いていた。セキヤノアキチョウジのすぐ近くでみつけた。
意気揚々の大岳山への往路ではセキヤノアキチョウジは見つけたが、ジャコウソウには気がつかなかった。
大岳山下山で膝痛を起こし、その後の行程を断念して「傷心」で我から慰めを求めて、セキヤノアキチョウジを再度ながめた。
ひとしきり、セキヤノと対話して腰を上げかけたら、すぐ向うにピンクの花を見つけた。
とびっきり嬉しかった。
往きに撮ったから、とチラ見して通り過ぎたら、あるいは花をちゃんと見ようと腰をかがめ、草むらにしゃがまなければ、低い姿勢のまま視線がさらにヤブの奥に走らなければ、未来永劫なかった出会い。
偶然を積み重ねると、突如として必然が光射すことがあるのだ。
偶然を運ぶのは得体の知れない「思い」なのだ。
思い続ける。ただ思い続ける。
もう、それは「恋心」に似て…。
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