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撮影年月日 |
2009/07/01 |
撮影場所 |
横浜市青葉区 |
学名 |
ユキノシタ科チダケサシ属 |
科目・属 |
Astilbe microphylla |
季節 |
夏 |
生育地 |
山野のやや湿ったところ |
分布 |
本、四、九 |
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美・知の理
2年以上ぶりに近くの村里を歩いた。
田んぼの周りの土手っぺり、落葉樹林の下、そこここで若干色合いが違う。ほとんど白に近いもの、ピンクの濃いもの。田んぼの近くは土の滋養が高いのかもしれない。
濃い色合いのを見つけて、土手の上の草むらに上がったら、遠目で見るよりずっと草丈が高かい。胸の上までに伸びた草ヤブをかき分けて歩いたら、雨上がりの草露にすっかりぬれてしまった。
似たのが園芸店にアスチルベという名で売られている。花穂と花穂の間隔がもう少し短くて草丈もずっと低い。花茎も短いから上の方に固まって咲く感じ。ゴージャスではあるがボテッとしている分、しなやかさにかける。真っ白のや真っ赤なのもある。
同じ草ヤブでもその時々で見られる草花が違う。土手上の草ヤブも春先はほとんど生い茂るものもなくタンポポやツクシがツンツン生えていたりする。チダケサシを取り囲んでいるシダ類は恐らくワラビだろう。
夏になるとセイタカアワダチソウも背を伸ばし、ススキも勢いを増す。ヨウシュヤマゴボウもぐいぐい伸びる。その上をクズなどの蔓性植物が覆い被さる。
そうなる前のこの時期に花期を迎えるチダケサシはせめて花穂に日差しを受けようと草丈をこれだけに伸ばしているのだ。1日1日、雨が降るたびにどんどん草丈は高くなる。それと競争するように花穂の下から花を咲かせ、徐々に上へ向かって開花する。
知恵なんですね〜
まさしく、美しいだけでは花も日の目を見ないというわけだ。
花期は6〜8月
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