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撮影年月日 |
2008/08/03 |
撮影場所 |
白山:南竜ヶ馬場 |
学名 |
GERANIACEAE Geranium yesoens var.nipponicum |
科目・属 |
フウロウソウ科フウロウソウ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
亜高山帯から高山帯の開けた草地に生える多年草 |
分布 |
本(中部地方以北、滋賀県)。日本固有 |
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ヤア、ヤア、ヤア
2008年8月2日から4日までテント泊2泊で白山に登った。
本家本元「ハクサン」を名に冠したハクサンフウロだけに、そこらじゅうで見られる。あんまり個体数が多いとすっかり見慣れてしまって、山歩きの途中ではカメラを向けなくなる。贅沢な話しだ。
思えば白山の白山たる景色の中にハクサンフウロを捉えて撮るべきだったとは、今になって後悔する。
テン場の脇をチョロチョロと水が流れている。それをひとまたぎしたところにトイレがある。水の流れに沿ってハクサンフウロがヤブのように咲いている。
用足しにいく度にお目にかかる。一応、敬意を表して「ヤア!」と声をかける。
2日目、道を取り違え、2回もリング・ワンダリングしてヒヤヒヤもので御前峰から降りてくると、まだ日の高いうちから大宴会。大いに飲みかつ食い、ほろ酔いで用を足しにいく。
「ヤア!」
何度目かに「ヤア!」ばっかりでもなんだな。「気がひけるじゃあないか」というわけでもないがカメラを手にした。
ほろ酔いにしては上出来。
つくづく撮っておいてよかった。後にも先にもここで撮ったのしかデータにはなかったのである。いつでも撮れるは1枚も撮らずと同義ともなるというワナから辛くも免れた。
もしかしたら「『ヤア!』ばっかりでいいんですか?」とハクサンフウロがささやいたのかもしれない。
夜になって降り出した雨は翌朝も降り止まず、それどころかどしゃ降りの中のテント撤収。雨に打たれ、雨露の重みで頭を下げるハクサンフウロのヤブをかき分けながら下山開始。以降、降られっぱなしの下山となった。
花期7月から8月
記:2009/07/25
*実際に登山して撮ってから1年が経過している。どこで何を撮ったか記憶をたどりつつなので、実際と異なる場合もあるかもしれない。
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