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撮影年月日 |
2011/07/13 |
撮影場所 |
富山県剣岳・真砂沢ロッジ付近 |
学名 |
ROSACEAE Rubus vemus |
科目・属 |
バラ科キイチゴ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
亜高山帯から高山帯の林縁や流れに沿って生える亜低木 |
分布 |
北(西南部)、本(東北地方、関東北部、中部地方の日本海側)、日本固有。 |
関連情報
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手前味噌…
3年前の似た時期に剣山荘前の斜面で撮っている。してみると、カメラの腕はいかにも、進歩がない。自慢じゃないが、進歩したいという熱意だの努力だのがかけらもない。つまり月日の流れに身を任せて、「撮れるもデジ、撮れぬもデジ」ってな行き当たりばったりを、いたずらに積み重ねるのみなのだ。
この辺りはまだ、花期の入り口だからか、咲いている個体はさほど多くない。午後、日が傾いて照度が落ち、つれて花はすぼみ気味で、しかももともとがうつむき加減。下から仰角で撮ったら、花弁が透けて撮れた。
3年前の雄蕊まで映り込んでいるのとはまた違った、特徴的、かつ魅惑的な暗赤色をしたこの花の咲き姿、雰囲気を写し当てていると言えば、まんざら自己満足の「手前味噌」でもない。
*2008年のものは、一覧で「ベニバナイチゴ」と入れて検索でご覧になれます。
室堂から雷鳥沢を経て剣御前。剣沢、真砂沢の雪渓を下って真砂沢ロッジへ着いた。一休みののちに外に出て、すぐ前の空き地に咲いているのを撮った。
「ほんとに川沢だったんだ!へー」
ズーム画像には雪が落ちて川が現れているのが見て取れる。昨年の同じころに来た時には、ロッジの前は一面雪渓が広がっていたような記憶だ。この少し上流には、さらに大きく雪渓が崩れ落ち、あんぐり開いた不気味な崩落口の奥には、大きな滝が水しぶきを上げてドーと落ちている。
雪渓の消えるスピードが速い気がするのは、素人の思い過ごしなのか定かではない。ましてや、それが地球温暖化が原因なのか知る由もない。
雪渓を渡るひんやりした風にベニバナイチゴがそよと揺れるがごとく、少し首を傾げてみるのがせいぜいだ。
花期は6月から8月
*和名の後の「高」以下は、「高山に咲く花」山と渓谷社の251pを参照し同定したことを現す
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