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撮影年月日 |
2013/11/30 |
撮影場所 |
カリムノス島・ギリシャ |
学名 |
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科目・属 |
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季節 |
冬 |
生育地 |
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分布 |
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カリムノスヒシャク?!
一目見て「カラスビシャク」だと思った。カリムノス島・ギリシャのクライミングエリアというエリアの岩の基部周辺には、必ず「大挙して」トカゲか小ヘビのように舌出してチョロチョロしていた。(この数だけヘビ、トカゲがいたら、間違いなく卒倒するね)
家に帰って図鑑を調べて当てが外れた。雰囲気はすごーくよく似ているが似て非なるものだった。まず、仏炎苞(ヘビ、トカゲの頭・首の部分)の柄が違う。「カラス」は内側が少し濃ムラサキで外側はほぼグリーン、こちらは頭が濃ムラサキであとはシマシマ。
仏炎苞から飛び出した花序の一部(雄蕊?)は「カラス」は大きく湾曲しながら斜め上向から後方向きに反っていてむしろ仏炎苞より長いが、こちらは下向きでやや短い。
葉の様子も違っている。「カラス」は3出複葉(3枚一組ふうなつくり)だがこちらは、いかにもサトイモ葉系を思わせる形状の一枚葉。
これだけあれこれ違うと、とてもカラスビシャクvar.kalymnos(カリムノス特有種)など、きどって片づけるわけにはいかない。まあともかくもNO.2ってことで…
しかし見方を替えれば、似て非なるものが発見できるということこそ、いわば草花に於けるお国柄、地域性の再認識なんであって、日本の図鑑で発見できなくて当然と言えば当然の理。まあ、納得なんである。
島に滞在期間中一日避寒日を除いて、毎日のように岩場に出かけた。岩場には必ずどこにでも、このチョロチョロがいた。たくさん撮った中の最も「オトコマエ」のチョロチョロをご覧あそべ。
*エーゲ海・地球海に面した地域特性は「地球海気候」と呼ばれ極めて特徴的であるとされている。従ってそこに生息する植物も特有な進化過程や順応耐性を持するに違いない。残念ながらそういったローカルに充当する植物図鑑を入手できていないので、同定は不可能。固有名や学名など科学的情報は明記できない。よしんば瓜二つなものが日本にあったとして、遺伝子レベルでどうなのかなど推し量る術もない。よって表題は公開順に順数で表すこととする。
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