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ドクダミ


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撮影年月日 2015/06/10
撮影場所 JR青梅線鳩ノ巣駅周辺 
学名 SAURURACEAE Houttuynia cordata 
科目・属 ドクダミ科ドクダミ属 
季節 夏 
生育地 半日陰地に群生 
分布 本州、四国、九州、沖縄 

漢方談義

2015年6月10日、奥多摩越沢バットレスにクライミングに出かけた。集合場所の青梅線「鳩ノ巣」駅舎の脇に小さな塊をなして生えていた。植えたのかもしれない。自生だとしたら希少なものだ。

「草花心」など透かしては見るが、これが八重でなければ私とてわざわざドクダミは撮らないに違いない。見ればなかなかにキレイなんだが、独特なあの匂いと名前の音色、引き起こす連想で、どうしてもはじかれ者になってしまうようだ。

といってもあの匂い、私は嫌いではない。我が家にも勝手に山盛り生えているが、ままにしてある。よりむしろ、成分が程よいとされる土用過ぎ(午前中だったかな)に採取してよく洗って乾かせば漢方でいうところのジュウヤクが手前でできる。
病を抱えてはいないが、余り性能のよくない腎臓だと夏場など時々、目覚めたら顔がぶんむくれなどというような朝には、煎じてドクダミ茶をすする。利尿効果抜群で、しかも病院で処方される利尿剤のように降圧作用がないから、低血圧にはうってつけなのだ。

ドクダミのにおいのもとになっているのは「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質で、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、白癬菌(はくせんきん)などの細菌や、ある種のウイルスの活動を抑える力があり、その他、風邪や便秘の治療・高血圧の予防には植物体を煎じた汁を服用し、傷・おできなどには生のままか、火であぶった葉を患部に貼るとよいと。風呂に入れれば冷え性に、鼻腔に詰めれば蓄膿症に効くと、まさに万能薬なのだそうな。名前の由来も「毒を矯める・止める」「毒や傷みに効能がある」という意味の「毒痛み」に由来するとか。

素晴らしい薬効にもかかわらず一重は忌み疎まれ、八重は珍重されるのは、ドクダミからしたら納得いかない話かもしれない。
まあ、私は「好きだよ〜」と声を大にして明言するってことで我慢してよね〜

*八重も一重も白い花びらのように見えるのは総苞片で、黄色い花塔部分が花。

花期は6月から7月


記:2015-06-18