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撮影年月日 |
2015/12/07 |
撮影場所 |
ターケーク・ラオス |
学名 |
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科目・属 |
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季節 |
秋 |
生育地 |
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分布 |
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買っちゃうぞ、買っちゃうぞ!!!
ターケーク・ラオスクライミングの2日目か、Music Hallエリアの岩場に着いて荷物を降ろしたすぐ脇にイガボッチの可愛いのが目に入った。花は恐らく咲いた後だろうが、チョビンと愛らしかったので思わず撮った。明らかに木本だ。
木本は苦手。よくわからない。にもかかわらず、そのちまっとした愛らしさに思わず撮った。その時は、ほんの気まぐれに過ぎなかったのだが、これが実は深い因縁だったとは…
登る番でもなく、ビレーに入る役でもなく、何の気なしに周りを見渡していたら、枯葉の間に間に、岩くれの隙間にころころところがっている茶色いまあるい実のようなのを発見した。
どっかで見たことあるぞ!直感した。
そうだ、タイとラオスの国境越えの国際バス乗り場の脇にあった果物売りの出店の店先で見かけた「あれ」だよ!
「グリーン・クライマーズ・ホームでも買えますよ」と聞いて「見てるだけ〜」にしておいたんだが、なんでもGCHはしばらく前に火災にあったとかで、売店らしきはついぞなかったし、ちょいと買い物に出かけるには時間がかかる距離だったのだ。
拾って手にしてみるが、どれもこれも中身はからっぽ。これだけ、ころころたくさん転がっているんだから、近くに木があるはずと見上げても、それらしきは見当たらず、どの木なんだか判別もつかない。
と…
どうせダメだろうと、手にした1個が、なんと身が入っていた。皮を剥いたらライチにそっくりな乳白濁色(ライチより若干、透明感が高い)をした身がプリッと収まっている。
思わず、食べた。
旨い!!!
ライチとよく似た味と香り。より甘さ控えめ、エグミも少なめ。なかなかだ。もっとないか懸命に探すが、見上げても落としきった後なのかなっているのは見えず、鳥か鹿か、ヤギか牛か、ついばんだ後なのか、落ちているのも殻ばかり。
「食べてみたよ」と言ったら
「ダイジョブですか?」「危ないですよ!」「毒だったらどーするんですか?」
若干2名が非難ごうごう!
「いやいや、ターケークで売ってたし」「ライチそっくりだし」「旨かったし」と全力応戦!!
で帰国して「ラオス」「ライチ」「亜種」とかで検索して、はたと気づいた。あの岩場で見つけて、何気に撮ったイガボッチこそ、リュウガンの幼木だったと。
―――リュウガンは東南アジアから中国南部原産の常緑樹である。2cmほどの丸く茶褐色の果実をブドウの房のように一度に多く実らせる。果肉(仮種皮)はブドウに似た白く果汁の多いゼリー状で、中央に中に大きな種子がある。果実は同じムクロジ科のライチに似ているが、独特な香りと味があり…―――
帰りに国際バス乗り場でリュウガンを求めたのは、言うまでもないが、帰路に着く都合上機内持ち込みザックに入れて、よしんば咎められても「ごめんなさい」で捨てちゃえるぐらいのちょびっと量。実はもっといっぱい、あれこれ食べてみたかったよ〜
もちろん、ねぎったはねぎったがね…
今度ターケーククライミングに行くときはゼッタイ、往きに国際バスのバスストップでトロピカルフルーツを山盛り買っちゃうぞ!
まあね、今だから言うけど、買ったのより拾った1個の方が数倍、旨かったんだけどね〜
*ラオスは日本とは植物生息気候区分帯を異にしているため、手持ちの資料では同定が難しい。さらに、よしんば酷似した種を探し得たとしても、同定の根拠が定かとは言い難い。よってRAOS2015-01からの通し番号とする。
*ラオスクライミングルポは追って…
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