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撮影年月日 |
2018/06/14 |
撮影場所 |
一ノ倉沢 |
学名 |
MELANTHIACEAE Trilium apetaion |
科目・属 |
ユリ目シュロソウ科エンレイソウ属 |
季節 |
春 |
生育地 |
林内の湿ったところ に生える多年草 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州 |
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勝手なこだわり
入笠山でムラサキエンレイソウに出会ったことでエンレイソウについてある種の開眼を見た。シロバナエンレイソウ及びその変異種は内花被片、外花被片の二重構造。
かたや内花被片を持たないこれは紛れもないエンレイソウだ。だが、なんとエンレイソウの外花被片(花びらに見える部位)の色の変化に富んでいることだろう。
これはまた、外花被片は赤紫色と緑色のマーブルで強い調子の趣。何よりも特徴的なのは雄しべの葯と同じように真ん中の柱頭(子房の先端)も赤紫色をしているということだ。
幾度となくこれまでに撮ったエンレイソウの類の画像を見比べてその差異を確認し、その多様性に感嘆した。
ただ、「増補改訂新版・DNA分類体系準拠」の山渓ハンディで外花被の色の違いは、おしなべて変化に富んだ種としての掲載であるのは理解の範囲だが、改訂前の図鑑すなわちエングラー体系(形態的形質の差に基づいている)でも、同じ扱いなのはちょっと解せない。
といって学術的根拠でそう言っているのでは毛頭なく、はなから学術的思考などないわけで、つまりは「なんとなく」の域を出ず、従ってそのような発言は全く以て無価値ということは百も承知で、それでもそっと呟いてみたい。目に明らかな差異が分類上なんの識別もされないのは「本人たちに失礼じゃないか?!」などという、おかしな擬人化感覚。とりもなおさず「大好き」が決して情動的な域を脱することがなく、アカデミズムに分け入るはずもないという所以なのである。
花期は4月から5月
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