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撮影年月日 |
2018/10/06 |
撮影場所 |
尾瀬 |
学名 |
GENTIANACEAE Gentiana f.horomuiensis |
科目・属 |
リンドウ目リンドウ科リンドウ属 |
季節 |
秋 |
生育地 |
亜高山帯の湿原に生える多年草 |
分布 |
北海道、本州(尾瀬)日本固有 |
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もう一歩!
2018年10月6日から8日にかけて尾瀬の秋を楽しんできた。中でも6日に沼山峠休憩所から歩き始め檜枝岐小屋到着後、龍宮へ行ってみようということになって歩いた尾瀬ヶ原は出色だった。
天気も上々で随所にみられる池塘は青い空と白い雲を写し紅葉したクサモミジを一層際立たせて美しかった。
「花の時期は終わっているけど、リンドウぐらいは見られるんじゃない?」
に励まされ延々と続く木道を歩いた。さほど個体数は多くはなかったがクサモミジの赤茶色に咲く紫の花は遠くからでも目につくほどだった。オヤマリンドウだと思った。
「よく咲いてる!」
と思った。「オヤマリンドウにしては花冠が開いているな」とも思った。その若干の齟齬感は原稿を書く段になってさらに明確になってきた。
山渓ハンディーのオヤマリンドウの説明は何度読んでも「裂片は平開しない」と断言していた。
とすると、これはいったい何なんだろう!
思い込みは捨てて、平らかな心になってもう一度山渓ハンディーと向かい合ってみた。「山に咲く花」と「高山に咲く花」を両方、つぶさに読んだ。
「これだ!」
ホロムイリンドウ。その分布の説明に思わず目を見い開いた。
分布、北海道、本州(尾瀬)とあった。しかも日本固有!
そうだったんだ!
この尾瀬の尾瀬たる所以のリンドウに逢えたことに心から感謝!
桧枝岐小屋に着いてともかくも生ビールを一杯やった後「さてどうする?龍宮まで歩いてみるか。それともさらに盃を重ねるか」となった時、ちょっとだるくはあったが、「急ぐものでもなし、行ってみようか?」と思えた巡り合わせにも感謝だ。
恐らく日々の暮らしの中でも似たような事象があるのだろう。ちょっとの手間、ほんの一歩先へ足を出すことで開ける世界がね…
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