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撮影年月日 |
2020/03/15 |
撮影場所 |
大山山塊不動尻 |
学名 |
SAXIFRAGACEAE Chrysosplenium var.stamineum |
科目・属 |
ユキノシタ目ユキノシタ科ネコノメソウ属 |
季節 |
春 |
生育地 |
谷沿いの林内の湿地 |
分布 |
福島県から京都府 |
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マーシーなハナネコノメ
今春初めてハナネコノメに出会ったのは2月28日、高尾山でだった。前日「見たよ!」の知らせを見て「それ行け」とばかり出かけた。
2回目は3月15日大山山塊の不動尻で見つけた。3回目は3月20日、再び上がった高尾山で撮った。
寄った画像は不動尻のものが最もよく撮れていた。ルビーをあしらった王冠のような特徴がきちんと捉えられていた。
引いたものは再度訪れた高尾山のが気に入った。2月の時は希少な花影だったのが、そこここに、しかも立派な花塊を形成していた。
今までに3度もハナネコノメにお目にかかった春があったろうか?
昨春は曇った眼でぼんやりと過ぎ去るのを見送り、ため息で夏をやり過ごし冬の間中胸がきしんだ。この春は季節の兆しを感じて憂鬱だった。
「春になっても詮無い」「あの頂に立つことはもうかなわない」という想い。
失望や絶望をすり抜けて諦念の域に漂う境地に達しようとするか?といえば、凡なるが故にいつまでも右往左往しているに過ぎない
凡なるが故に耐えきることもできず、なんとか憂鬱から逃れようと体は自然に動き、そして行き着いた先にハナネコノメを見た!
いわば大いなる救いの、慈悲のハナネコノメだったのだ。
ってなそれなりに春らしい春であることよ!
花期は3月から4月
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