五輪閉幕で思い出す、英国の鬼門(笑)・食

英国

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選手たちの熱きプレーに感動、感涙、感嘆した、ロンドンオリンピックも閉幕。
個人的には......大都市・ロンドンから遥か北のスコットランドとはいえ、オリンピックを通して普段より遥かに"英国"を身近に意識し、遥か彼方へ飛びつつある英国在住3年間の記憶がちょこちょこ浮上しては、懐かしさに浸っていた会期中であったのでした。

その記憶......「食」をこよなく愛する者(翻訳:単なる食いしん坊)として、蘇る大半はやはり食べ物。英国のお食事は決して評判がいいとは言えません......が、「イングランドでおいしいものを食べようと思えば朝食を三回たべよ」と英国の小説家・サマセット・モームがおっしゃる通り、イングリッシュ・ブレックファストは特筆に値します。

しかも、それは"フル"イングリッシュ・ブレックファストでなければなりませぬ!(ウンチク:産業革命時にこの朝食スタイルが誕生)

ということで、その"フル"ぶりをご紹介いたしましょうぞ!!

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英国式朝食の饗宴の開幕〜♪
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"フル"の始まりはシリアルから
まず、小さめのボウルでシリアルやミューズリー、ポリッジをいただきます。英国での宿泊の定番であるB&B(Bed & Breakfast)ではセルフサービスが多いです。

ミューズリーは、穀物にドライフルーツやナッツを混ぜたもの。ポリッジは、スコットランドの伝統的朝食、オーツ麦のおかゆ。余談になりますが、滞在が長くなり日本食が恋しくなった時、このポリッジにお醤油をたらし、胡麻や乾燥わかめを入れたりして食べるとどうにかこうにか和食的満足感を得られます(納豆を入れる猛者もいます!)。基本、ポリッジを甘くして食するローカルピープルにはギョっとされますが......。

軽く(!?)空っぽの胃を刺激しておいて(ウンチク:睡眠という断食〈fast〉を破る〈break〉のがbreakfast)、いよいよ、メインディッシュの登場です。
大皿に、卵料理(目玉焼き、スクランブル、ポーチドエッグのどれかチョイス)、焼きトマト&マッシュルーム、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ(トマトソースベースのちょっぴり甘い煮豆)がところ狭しと乗っかってきます。美的感覚への刺激は度外視してください。
食の探究心旺盛に方には、ブラックプディングに挑戦していただきましょう! ご当地グルメを満喫です。ポリッジ同様、和食欠乏症を患ってしまった方は、鰊を塩漬けにして燻製にしたキッパー(......がメニューにあれば)をどうぞ。

そして、この段階で供されるのが、トーストでございます。薄っぺらな食パンに、日本人がパンに求めるもちもちふわふわ感を期待してはなりませぬ......「ホワイトかブラウンか」と聞かれたら、ブラウンは全粒粉入りと解釈してくださいませ。バターもジャムもテーブルにセット済。小瓶に入った数種のジャムからセレクトするのが私的楽しみのひとつです。ベリー類のジャムがほとんどですが、レモンガード(バターや卵の入ったレモンジャム)があったりなんかしたら、お試しを♪

ドリンクは、最初のシリアル段階でオレンジジュースなどを飲み、メインに入ると紅茶(英国気取りを満喫するなら、当然、ミルクをたっぷり注いだミルクティです!)か、コーヒーをおともにします(最近はスタバの進出などによりコーヒー派英国人も増えたと耳にしますが......)。

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黒く丸い物体がブラックプディング……
豚の血液を材料に加えたソーセージ……
なんですが……
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ペラペラトーストをカリカリ食べるのが英国流!?
…ここに写っている黒く丸い物体は、
ソテーされたマッシュルーム
気の利いたところでは、フルーツなんかも用意されています。

......以上で、閉幕となるわけですが、感動・感涙、感嘆の度合いはともかく、胃にとっては、このフルイングリッシュブレックファスト、物理的"余韻"がかな〜り長く残り、さすがの食探求者もランチはスキップ(翻訳:抜く)です......。











特集 特集記事   記:  2012 / 08 / 20

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