【初秋は公園】"観風会"の酔い覚ましに散歩へ出かけて出会うは......
北海道・定山渓温泉
札幌の奥座敷・定山渓温泉にはかっぱが出る!?宴席を楽しむ季節の行事……として、まず頭に思い浮かぶのは?
本州以南の方であれば、春の「お花見」ではありませんか〜。
もちろん、北海道でも桜が咲けば、お花見、やりますよ! ジンギスカンをお供に♪ しかーし、この北の大地では、秋にも「紅葉」という大義名分を引っさげて、宴席を設けるのでございます。これが「観楓会(かんぷうかい)」。紅葉を愛でながら飲食する行事なのですが、お花見のように屋外である必要はなく、日帰りもあれば一泊の宿泊を伴う場合も(純粋に「紅葉」を鑑賞する場合は「紅葉狩り」として区別しています)。その宴会会場に利用されるのが温泉宿。札幌からの定番スポットといえば、定山渓温泉が筆頭に挙げられます。
そして、この札幌の奥座敷・定山渓温泉にある二見公園には……日本では「ツチノコ」と並んで名を馳せている未確認生物のひとつ、河童……「かっぱ大王」が鎮座しているのでありました。二見公園以外にも、この温泉街には23の河童像があり、今や河童は定山渓のマスコットになっているんですね〜。昨年には新キャラクター「かっぽん」まで登場! 札幌市南区に特別住民登録を果たし、全国区でのブレイクを目指し(!?)躍進中のキャラクターなのです。
こちら「かっぱ大王」。大王って雰囲気がありますね全国津々浦々にある河童伝説。ここ定山渓に残る伝説は……。
「とある青年が豊平川の淵で魚取りしていた時、 足すべらせた訳でもないのに、急に引込まれるように川底に沈んでいった。これを目撃していた人達がすぐに飛込んだが、 淵が深くて救助する事が出来なかった。無情にもこの青年は発見される事なく一年が過ぎた。一周忌の当夜、故郷の父の夢枕に立った青年が語ったのは……『私は今、河童の妻と子供と一緒に幸せに暮らしている』。村いちばんの美男子だったこの青年、その淵に住んでいる河童に魅入られたのだろう……と、そこを「かっぱの淵」と称するようになったが、以後、その地で遭難する者はまったくなくなったという……
かっぱのお菓子も当然いっぱいあります豊平川に沿って遊歩道が続く二見公園。観楓会でのドンチャン騒ぎで盛り上がった後、酔い覚ましにふらりと散歩に出かけても、「かっぱ大王」のご加護の下、無事に宿へ戻ってこられるのであろう……。
Tweet |