【晩秋は朝食】「そう、豆は生きている」――五感で感じる朝のコーヒー【2nd.シーズン】

大阪・中央区

私が朝起きて一番に口に入れるものといえば、コーヒー。朝の一杯から始まり寝るまでの間に、毎日何杯のコーヒーを飲むだろう。体内水分の半分はコーヒーからできていると言っても過言ではないほど、コーヒーが好きなくせに、家で飲むコーヒーには大したこだわりもなく。しかし、毎日、口にするものだからこそ、本当に美味しいコーヒーが飲みたい!と、ずっと気になっていたスターバックスのコーヒーセミナーを朝から受けてきた。

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試飲後、不思議と男性はそろって酸味が強い「ケニア」が好きだという。
女性の人気は「グアテマラ アンティグア」
初めて参加する者に配られる知識本「コーヒーパスポート」を手にテーブルに着くと、男女合わせ約10名のコーヒー好きが集結。何度も参加しているというコーヒー通の方ばかりで、なんとも心強い旅になりそう。

専門の試験を受け合格したコーヒーマスターから、コーヒーの三大産地の風味と特徴、加工法、ローストの方法、テイスティングの方法などを習う。「えっ? コーヒーの実って赤いんや。めっちゃ可憐な花を咲かせてるやん!」と感動しきりの2時間。何も知らないでよく「コーヒーが好き!」と言えたものである。

さて、念願のコーヒーのテイスティング。マスターいわく、四つのステップを守ることでコーヒーが持つ風味をはっきり感じることができるのだという。まずは、香りをかぐ。「鼻からコーヒーを飲むんかいな?」と、いうぐらい液体スレスレに鼻を近づけ、香りを楽しむ。次に、コーヒーをすする。乙女のように恥らってはいけない。「ズズズッ」と、うどんを吸い上げる時のように口に空気を含みながら音を立てる。100年の恋も冷めるぐらいに吸い上げたら、口の中全体にコーヒーを広げ味わう。最後に、香りや酸味、コクや風味を言葉にして、表現する。恥ずかしがってはいけない。

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スイーツに使われている素材に合わせて、コーヒーの種類を選びいただく優雅な朝食
飲み比べたコーヒーは、生産地がラテンアメリカの「グアテマラ アンティグア」、アフリカの「ケニア」、アジアの「スマトラ」3種類。受講生からは「スモーキー」、「スパイシー」、「ジューシー」、「シナモンが合いそう」、「大地を思わせる」といった専門家のような表現方法が飛び交う。コーヒーを「苦い」、「濃い」、「ぬるい」以外で表現したことがない私は(本当にコーヒーが好きなのか?)、「私にコメントを求めんといて……」と心で祈った。

詳しいことはわからなくても、3種の味の違い、豆本来の旨み、苦さや酸味以外の要素を五感で感じることができ驚いた。何よりも、収穫、加工、焙煎と、私たちの口に届くまで、多くの工程・人が関わっているんだなと思うと、毎朝のコーヒーがさらに美味しく感じられそう!と、ワクワクした。

次は、コーヒーペアリング。「チェリーとフランボワーズを使った甘酸っぱい生地のマフィンには、このコーヒー。クランベリーにはこれ」と、デザートに合わせたコーヒーを飲むと、美味しいのなんのって。コーヒーを飲むことで、口の中のナッツやシナモン、キャラメルなどが蘇るなんて、言われるまで気付きもしなかった。単純な舌である。コーヒーをクリスマスチキンと合わせて飲むという受講者もいたが、実は洋食にも合うのだそうだ。「誰とどこで何を食べるか。シチュエーションでコーヒーを選んでほしい」というマスター。なんとも奥が深い。

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コーヒーセミナー(3000円)に出ると、非売品のグッズにコーヒー豆のお土産が。
お気に入りのカップに、毎朝入れるコーヒーが楽しみ。
(スタバの回し者ではありません)











特集 特集記事   記:  2013 / 12 / 16

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