【初夏はお茶】緑茶とベリーの出会い――
フィンランドのフレーバーグリーンティー
フィンランド・ヘルシンキ
どちらかというとコーヒー党で、イギリスのようにお茶が文化としてしっかりと生活に根付いているわけではないけれど、フィンランドのお茶はちょっと面白い。世界各国いろいろなお茶がそろっているだけでなく、フレーバーティーが人気のよう。お茶専門店だけではなく、スーパーやオーガニックショップのお茶コーナーもかなり充実している。その中で気になるのが、グリーンティー。
ヘルシンキのお茶専門店と言っても、日本の緑茶とはちょっと違う。フレーバーティーとしての緑茶。アールグレー緑茶、ミント緑茶、レモン緑茶、アップル緑茶から、フィンランドらしくベリーとブレンドしたものもある。ミントやベリー、はたまたシナモン入り、ストロベリーカップケーキグリーンティーとまでくると、緑茶がどこか手の届かない遠いところへ行ってしまったかのような……。
でも、そもそもフレーバーティーというのは、紅茶や緑茶などをベースに、香料、花びら、果皮などで香りを付けたもの。とすると、ショウガ入りシナモングリーンティーがあっても、全然おかしくないわけだ。
マリメッコデザイナー、アンティ・エクルンド氏監修のデザインフィンランドでは、ヘルシーブームがフレーバーティーに注目が集まるきっかけだった。フィンランドで最初にアロマティーというコンセプトを押し出したNORDQVIST(ノードクヴィススト)社のグリーンティーシリーズは、緑茶のカテキンが血圧、コレステロール、血糖値調整作用を持つというのが売りだ。ちなみにパッケージデザイン監修は、マリメッコのプロダクトデザイナーAntti・Eklund(アンティ・エクルンド)氏。それぞれのお茶に合わせて、ひとつひとつパッケージがデザインされている。
オリエンタルパワーグリーンティーとか、ちょっとエキゾティックなイメージに走りすぎではないか?? と思わないでもないが、「茶」の文字がひかるグリーンエナジーティーのパッケージを見ると、思わず「オリエンタルマジカルパワー」でも湧いてきそうな気がしてしまう。
フレーバーティーコーナーに、ちょっと新顔異国風、でもその地にとけこもうと「グリーンティー」としてがんばっている風の緑茶を、思わず励ましたくなるのだった。ちなみに、ストロベリーカップケーキグリーンティー、あまーい香りのお茶です。
「オリエンタルマジカルパワー」が湧いてくるかも
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