【晩春は湖】島の中の島
北海道・洞爺湖
太平洋という大海に浮かぶ四つの島からなる日本列島。その一つ、北海道という島の中にある四つの島……が、洞爺湖の中島でございます。
北海道南西部に位置する支笏洞爺国立公園の一角を占め、温泉地としても有名な洞爺湖。
ほぼ真ん丸な湖のほぼ真ん中に、大島、観音島、弁天島、饅頭島の四島があります。「ヘビ島」の異名を持ち、マムシが多いから危険という言い伝えから上陸できない饅頭島以外は、島の散策を楽しむことができます。
四島ある中島のうち、船はもっともビックな「大島」をめざす遊覧船の発着場がある大島には、洞爺森林博物館や売店があり、観光地のお楽しみは充分。そして、北海道という大自然を味わいたいトラベラーには、ウッドチップ散策路のウォーキングがおススメ。約2kmのお手軽な短距離コース、島の奥地まで踏み込むアドベンチャータイプの長距離コース、お好みでどうぞ。
湖のど真ん中に佇む中島トリップは、湖岸の遊覧船乗り場から始まる地元民には「中島=エゾシカ」という図式が頭の中にある通り、島に生息している“たくさん”のエゾシカにフツーに遭遇します。奈良公園の鹿せんべいの如く、エサも販売されていますので、シカとの交流に興ずるのもまた楽しい。
何せ、湖の中心に島があるので、周囲どこからでもその姿を見ることができるのも、洞爺湖の素晴らしいところ。遊覧船の旅を終えた後の一休みとなれば、ぜひ、地元名菓をご賞味ください。温泉街にある『わかさいも本舗』。湖側全面がガラス張りになっており、中島を借景に、スイートなティタイムを過ごすことができます。ちなみに「わかさいも」は、日本初の醤油を使用した和菓子。細かくカットした昆布で芋の繊維を表現したアイデアには、びっくりしてしまいます。
さつまいもが取れない北海道で「やきいも」を表現した地元名菓。期間限定品もありますさて、島国日本の中にある、湖沼の中の島……もしかしたら、その島の中にも湖水に浮かぶ島があることもある??? さらにその島の中にも……と、頭の中はロシアの伝統工芸品「マトリョーシカ」の如く、際限がなくなってきましたので、湖上の島のお話はここでストップ! いたしましょう。
中島を眺めながらご当地スイーツを味わうのも、旅情を盛り上げます
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