【魅力的な建物】ウルトラマリンブルーが輝きを取り戻した麗しの館
北海道・札幌
宝石として珍重されてきたラピスラズリ(瑠璃)から造られてきた高貴な色「ウルトラマリンブルー」。「海を越える」という意味を持つその名の由来は、この天然ウルトラマリンの原料となるラピスラズリが、ヨーロッパ近辺での唯一の産出国アフガニスタンから海路で運ばれたため、なのだそうです。
この高貴な色に縁取られた白亜の洋館が、札幌にあります。その名は、「豊平館」。高貴な色に彩られたその洋館は、明治、大正、昭和と3代にわたり天皇家が訪れたという、紛うことなき由緒ある建物なのです。
歴史的には、明治13年に開拓使によりホテルとして現在の北1条西1丁目に建築され、最初の利用者となった明治天皇を始め、要人の宿泊、祝賀会、各種大会に用いられました。昭和33年に現在の中島公園へ移築され、昭和39年には国指定重要文化財に指定されています。移築後は、市営結婚式場として、現在まで2万組以上が挙式を挙げ、広く市民に親しまれている建物なのです。
その札幌っ子に愛されている麗しの洋館が改修工事に入ったのは2012年。4年の月日を経てついに!春の息吹とともに、ウルトラマリンブルーに縁取られた白亜の外壁が再び姿を現し、再び、中島公園の散策を楽しむ市民や観光客の撮影ポイントになっています。
大正天皇が座られたという、これまた由緒正しき椅子が鎮座しているという館内へは、6月20日にリニューアルオープン(一般公開は21日予定)まで、もうしばしの辛抱が必要です…が、ベストシーズンを迎えるこの季節。札幌へ訪れたならば、外せない観光スポットであることは断言しておきましょう!
あっ、もちろん雪景色に佇む姿も麗しきかな〜ですよ。
Tweet |