【魅惑的な世界の山々】冬山登頂を30分で満喫できる豪雪大都市の山
北海道
重装備が必要で危険が伴い、簡単にはチャレンジできない冬山登山ですが、その魅惑にとりつかれた登山愛好者は多いですね。その冬山登山を、散歩がてらのお手軽登山として楽しんでいるのが、世界最大の豪雪大都市に住む札幌市民。
ターゲットの山は「円山」。北海道神宮のある円山公園、円山動物園の…“円山”です。そう!単なる地名ではなく、標高225.4m、小柄ながら正式な「山」が存在しているのであります(注釈:日本では「山」と「丘」を区別する明確な定義はなく、国土地理院が発行する地形図に載る最も低い山は仙台市にある標高3mの「日和山」だそうです)。昔、登頂付近に岩場のある小さな山を示す「モイワ(小山)」と呼ばれていましたが、今、その名は「藻岩(もいわ)山」が引き継いでいます。
山頂へは、1914(大正3)年に円山地区を開拓した功労者たちが登山道を開き、現在は円山八十八カ所登山道(約1.0km、登り40分/下り30分)と、動物園裏入口からの登山道(約0.7km、登り30分/下り20分)の2ルートあります。
雪で閉ざされた季節を過ぎると、円山原始林(注釈:過去に人の手が入っているので厳密な意味では天然林だそうです)として保護されている樹木が美しく、割と高い確率で木々の合間を駆け抜けるエゾリスに遭遇する自然豊かな山。四季を通して毎朝の登山を日課にしている人もいます。雪深い冬は運動不足に陥りやすい(雪かきを除く)北国生活の中ではウインタースポーツより気軽なエクササイズになっていますね。
登山で心地よく一汗かいた後は、北海道神宮へお参りしてさらに精神面もスッキリ!境内にある休憩所でのお茶とお餅でエネルギーチャージ!というコースもおすすめですよ〜♪
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