【魅惑的な世界の山々】日本に散在する郷土富士〜北の大地代表「蝦夷富士」 

北海道

toku170523_01.jpg 蝦夷(えぞ)富士こと、羊蹄山(ようていざん/1893m)は、道南に君臨する人気のパワースポット。

郷土富士―日本各地にある「富士」と呼称される山―。ゆるやかな裾野から山頂へきりっとそびえ立つ孤高の山を見るにつけ、「○○富士」と、ご当地名とくっつけて命名してしまうのは、日本人の習性。そのようなご当地富士山は、地元民に親しまれ観光客をひきつける魅惑の山として、その土地に君臨しています。

では、今や外国人ファンを多数従える世界遺産「富士」の名をいただいた「郷土富士」は全国でどのくらいあるのでしょう?

ご本家「富士山」のふもとにある静岡県富士市の市役所広報公聴課では、独自の調査により収集した『ふるさとの富士山』をHP上に掲載。サイト立ち上げ当初は216だった数も、各地からどんどん情報が寄せられ、現在、その数320以上!!!しかも、いまだに“新しい富士山”情報が届くというのですから、日本人の富士山好きには改めて驚嘆してしまいます。

さて、そのような郷土富士の中から、今回は北の大地・北海道の郷土富士をご紹介します。知床富士、阿寒富士、利尻富士などなど、都道府県別でトップ3に入る数を誇る北海道富士の中でも、北海道の旧姓「蝦夷」の名を射止めた山が、羊蹄山。周辺にはスキー・スノーボードのメッカであるニセコがあることで有名な道南地方屈指の孤高の山です。

冬の豪雪が豊富な湧き水となって周囲の土地を潤し、グルメ王国の名にふさわしい豊かな農産物が人々のおなかと幸福感を満たしてくれるという意味でも、魅惑の山として資質にあふれています。

【富士山の名がつく山の一覧(静岡県調べ)】
https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-223/fujisannohi/narufuji.html

toku170523_02.jpg どこの富士山も同じかもしれませんが、山頂までくっきりはっきり現れた姿を見ると、「今日はツイてる!」と何かいいことが起きそうな感じがするものです。これも日本人の特性でしょうか…?

toku170523_03_04.jpg 昨年夏の台風による十勝産ジャガイモ不足で「ポテトチップス」の売れきれが報道されていますが、羊蹄山麓もじゃがいもの収穫量が多い土地。特産のじゃがいもを売り文句にした料理・スイーツの種類も豊富です。

toku170523_05_06.jpg 京極のふきだし湧水
蝦夷富士「羊蹄山」に降った雨や雪解け水が濾過され、地中のミネラルを加えながら数十年の長い時間を経て流れ出る恵みの湧水。「京極のふきだし湧水」は国内最大級のもので、1日の湧水量は8万トン、30万人の生活水に匹敵する推量は国内最大級!環境庁の「名水百選」にも選ばれています。

toku170523_07.jpg こちらは「京極のふきだし湧水」と羊蹄山を挟んでほぼ裏側に位置する真狩村にある湧き水。滾々と湧き出る水が岩肌から流れ出ています。駐車場と直結して水が汲めるため、皆、大量に水を汲んで持ち帰っています。ちなみに真狩村は、演歌歌手・細川たかし氏生誕の地としても有名ですよね。

toku170523_08.jpg 真狩村の湧き水で作った豆腐料理専門店「湧水の里」。
豆腐にベストの水を捜し求めてたどり着き開店したというこだわりの豆腐は絶品揃い!どれにしようか悩んでしまうほどの種類が豊富な豆腐たちは試食コーナーでたっぷりお味見でき、水汲みとセットで訪れる人多数。

toku170523_09.jpg 洞爺湖を真下に眺め、羊蹄山を望む高台ににある「レークヒルファーム」で、同敷地内にある牧場の新鮮なミルクを使ったジェラートを食べながら羊蹄山を眺めるのも一興。花豆ジェラートが人気。











特集 特集記事   記:  2017 / 05 / 23

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