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わたしこんなの買ってはる
ムコ殿、ミステリーハンターに!春のミステリーバスツアー(前編)
「わからない。すべてがわからない。しかし人には、わからないからこそ出ていくという場合もあるはずなのだ…」(沢木耕太郎『深夜特急』)。
チケットにもミステリーの文字。
テンション上がります!
日常を忘れて、新しい発見、未知のモノに出会ってこその旅。ところが今や、パソコンやケータイで旅先の情報をチェックするのは当たり前。観光局のページばかりか、個人のブログ、クチコミサイト…。
そこで、“沢木派トラベラー”のみなさんにオススメしたいのが、旅行会社が主催する「ミステリーツアー」。今回は日帰りバスツアーで参加したのですが、行く先から食事の中身まで、当日まで完全にミステリー。まさに旅の原点、堪能してきましたよ。
さて、ツアー当日。残念ながら、前日からの天気予報では「春の嵐」という言葉が飛び交うほどの暴風雨!ところが、「午後からは晴れ」の予報。天気さえもミステリー?
浜松町のバスターミナルに集合、「お気をつけて行ってらっしゃいませ」と渡されたチケットが写真のもの。「ミステリー」の文字に、ニヤリ。
お客さんたちを“いじる”のも忘れない、
さすがのバスガイドさん
7:30、ほぼ満席の50名乗りバスが出発。走り出すや、早くもはじまるガイドさんの名調子。特に今日は、ミステリーツアーをあおることあおること。
「普段はウトウトされるお客様も出てくるころですが、みなさま今日は身を乗り出してバスの行く先を見守ってらっしゃいますね〜」(一同笑い)
「左に見えるのが隅田川ですが、さあ、ここで右に曲がると常磐道で茨城方面、あるいは東北道で福島、仙台にも抜けられますね。もし左なら、関越道で群馬方面に…」(一同拍手)
皆が楽しむ、その名の通り
偕楽園は一見の価値あり!
天気のせいもあり、渋滞はゼロ!固唾をのんで行く先を見守るミステリーハンターたちを乗せて、バスは常磐自動車道を北上。ジャンクションを過ぎるたびに、行き先はいよいよ絞られていきます。茨城・水戸のインターチェンジで高速をアウト。東京からはちょうど100kmくらいとか。「それでは発表します、最初の目的地は、水戸の偕楽園です!見学のあと、お昼になります」。(一同安堵?の拍手)
9:30、水戸のご老公像に見守られながら、水戸・偕楽園に到着。春の梅まつりが開催されている園内には赤、白、ピンク…約100種類、3000本もの梅が植えられています。あいにくの天気とはいえ、150年以上も前につくられた広大な庭園は圧巻!
ランチにもさすがに登場!
の納豆と梅(紅いうどん)
今回はザンネンながら見送った
「納豆羊かん」
園内をゆっくり見学し、ファーストお土産&ランチタイム。偕楽園の名物といえば、梅。そして、水戸といえば、納豆!お土産店をのぞくと、ほぼこの2強の対決です。食事どころでのランチも、やはり納豆と梅(梅の風味がするほの紅いうどんでした)が登場しました。
梅は梅干し、お茶、お菓子など定番。一方納豆は、インパクト大!のわら納豆を筆頭に、チョコ、羊かんまで、攻めのラインナップ!
ここでひとつの懸念が。「この先のスポットで、もっといいお土産が待っていたらどうするんだ!」どこへ行くのかはもちろん、何ヵ所まわるのかさえナイショのミステリーツアー。両手を開けておく必要があるほどの、スーパーお土産に出会う可能性もあるわけです。納豆羊かんも捨てがたいけど…プチ家族会議の末、ひとまず1点、わら納豆5個セットをGETしました。今日は納豆の勝利!
ツアーはまだまだ序盤戦。バスに乗り込み、次に連れて行かれたのは…(次々襲いかかるお土産の誘惑!?後編に続く)
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特集 : わたしこんなの買ってはる 記:大野 俊介 2009 / 04 / 13