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わたしこんなの買ってはる
いまさら? 今こそ? 名作映画と出会う午前10時
鹿児島・鹿児島市
鹿児島市与次郎にある東宝シネマズ
年配の人、もしくは若くても映画通なら一度は観たことがあるだろう、名作と呼ばれる50タイトルが、来年の1月21日まで全国の東宝の劇場で上映されています。題して「午前10時の映画祭 何度見てもすごい50本」。ひとつのタイトルが1週間、午前10時から上映され1000円(一般)で観賞できます。
この企画を通して、私は「名作」と呼ばれる映画の数々に出会っています。
50タイトルの中には映画オンチの私でも過去に観た作品も何本かありますが、題名やストーリーは知っていてもラストまで見通したことがなかったり、そもそも劇場のスクリーンで観賞する機会がほとんどありませんでした。
ずらりと50作品を紹介するパンフレット
私が生まれたのは1970年代。町に映画館はなく、学校で移動上映されるのは教育関係の作品ばかり。繁華街の映画館まではバスで片道2時間弱とくれば、映画は贅沢な娯楽でしかありません。学生時代にはアニメやゲーム(ファミコン)があり、そこそこヒットした映画は1年もすればテレビで放送されています。社会人になり話題の映画を観ることはあっても、わざわざ名作まで遡って観るという趣味はなく、結果、どちらかというと「映画オンチ」に分類されるようになってしまいました。
それでもある程度歳を重ねると「名作」というものに興味がわいてくるから不思議です。これまで特に「名作」を知らなくても不都合に感じることはなかったのですが、なんとなく「名作」に触れてこなかった自分が無教養な人間に思えてきたりするのです。
東宝シネマズが入っている「フレスポジャングルパーク」
以前ここは遊園地だった
そんな私におあつらえ向きと言わんばかりのこの企画。「このタイトルは私が知っているくらいだから超有名作品だろう」と思う作品を、ストーリーや出演者などの事前情報をあまり入れない状態で観てみることに決めました。
まず観たのは「アマデウス」。モーツアルトを詳しく知らない私でも、ひとりの天才の数奇な人生の物語として充分に楽しめました。そして「12人の怒れる男」。タイトルからどんな殴り合いがあるのかと覚悟していましたが(笑)、12人の陪審員に選ばれた男たちの密室での白熱した論戦!! 裁判員制度がスタートした今、ひょっとしたらいつか自分にも起こりうる身近で切実な問題としても観賞することができました。
大スクリーンと最新の音響設備の劇場でゆったりと観られる名作たち。
1年間で何作品に出会えるかはわかりませんが、ドキドキワクワクの出会いになりそうです。
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特集 : わたしこんなの買ってはる 記:おばら けいこ 2010 / 04 / 16