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わたしこんなの買ってはる
10年来の釜の飯――"再会"という再びの出会い
東京・杉並区
ぷあん外観
そもそも私がミャンマーとかかわることになったきっかけは、ミャンマー人を対象としたボランティアの日本語教室だった。
その教室では毎週日曜日の日本語の勉強のほか、外へ遊びに出たり、日本語教授法の勉強会を開いたりと、教師も生徒も仲がよく、楽しい思い出ばかり。
しかし次第にメンバーも忙しくなって人が減ってゆき、とうとう閉鎖となってしまった。それが10年ほど前のことである。
ところが今になって、ふと、当時のメンバーに会いたくなり、教室の立ち上げメンバーであるNさんに同窓会の話をもちかけたところ、大賛成とのお返事。
さっそく当時のメンバーに声をかけ始め、総勢大人8名に子供7名が集まることになった。
赤ちゃんを抱いてご満悦
会合の場所は、Nさんのお友達が経営している西荻窪のアジア料理屋「ぷあん」。古い住宅を改築したこの店は2階が貸し切れるようになっており、今回の私たちのような幼い子供も多い団体客にはありがたいつくりになっている。
当日、西荻窪駅の改札で待ち合わせ。会うのは約10年ぶりだが、すぐにお互いの顔がわかった。みなそれぞれ結婚したり、子供ができたり、転職したりと、大きな変化が訪れている。にもかかわらず、お互い「みんな変わらないねえ!」と、これまた以前と変わらない笑顔で言う。
ただ、目に見えて変わっているのは、子供たちが増えていることだ。この日、Sさん夫妻が4人、Nさんが2人、Yさんが1人とお腹の中に(!)もう1人連れてきていた。
さてレストランに到着、全員が落ち着いたところでさっそく料理を注文。
もともとミャンマー人に日本語を教えようなんていう志向の人々であるから、アジア料理は大好き! しかしメンバーのほとんどは、教室を離れてから、あるいは子供ができてからはアジア料理を食べる機会がほとんどなかったようで、「アジア料理なんて久しぶりー!」と夢中でメニューに見入っていた。
もちろん基本は、子供向けにあまり辛くない料理を注文。それでも結局、品切れのもの以外はほとんど頼んでしまった。
再会を祝し、楽しく談笑
メニューを選ぶのも、また楽し
活動当時の写真
次から次へと運ばれてくるアジア料理を次から次へと平らげる。周りに気兼ねせず遊びまわる子供たち。彼らと遊んでやりながら、話題はお互いの近況から社会にも及んだ。
日が傾くころにはようやくおなかも一杯になり、別れを惜しみながら解散した。
さて、その夜のNさんからお礼のメールの中に、こんな言葉があって思わず納得。
「久しぶりの再会にもかかわらずあっという間の数時間を楽しく過ごせたのは、『同じ釜の飯を食べた仲間』だからでしょうか?」
今度はいつになるかわからないが、ぜひまた、同じ釜の飯を食べたいものだ。
そう感じた、再会という再びの出会い――
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特集 : わたしこんなの買ってはる 記:岩良 たかこ 2010 / 05 / 31