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あきることなく買い物三昧
魅惑の小田原――「窓から富士山が見える〜」
神奈川県・小田原市
ああ、“お猿の駕籠屋”の歌を思い出す。
小田原といえば提灯なんだよねまたまた突発的一時帰国。一体全体、一年に何回日本へ帰れば気が済むんだ?と、夫にも、日本の家族にも思われているに違いない。だって、追試にも落ちたんだから、あとはお教室でセンセーの説教、じゃなくて講義を受けるしかないんだよね、ぶっちゃけ。我ながら何を血迷ったかと思うのだけど、去年日本の通信制大学に再入学(何回大学へ行けば満足なわけ?という突っ込みはなしで……)、はるかカナダからカリカリと勉強を続けている私なのだ。遠隔でもネットで授業が受けられるからと、欲張ってたくさんの教科を登録してしまったのがイケナカッタ。
そんな自己都合は置いといて。
とにかく私はまたも日本へ脱出。今度は小田原。秋の日本は、食べ物が旨くて良いね! 特に小田原は、魚介類が新鮮で品数豊富、街のレストランもお得な値段でポイントが高いよ。
でも、なんで小田原なのか?
それは、妹が単身赴任しているから。春以来、ひとり寂しく暮らしてるんだろうなあ……と思っていた。私の予想を裏切り、思いがけずなかなか楽しそうにしてるんで、私も小田原へ行ってみたくなったのだった。
とても新鮮で思わず箱ごと
買いたくなるのだが、
妹に引き止められ……
金太郎アメと同じ、
切っても切っても顔が出て来る、
アジな蒲鉾!
第一食目。うーん、シアワセ!小田原って、神奈川県なんだよね。JR東日本の管轄だから、suicaが使えるし。新幹線なら花の東京から40分足らず、新横浜駅からたった14分という近さ! 小田急小田原線なら、新宿から直通だって。小田原駅で下車(今は、ひかり号も止まるんだぜ〜。知らんかった……)。で、それから小田急電車に乗り換え。着いた先は、山あり、川あり、田んぼあり。線路脇のアパートだっていうのに、やけに静かで特急電車のロマンスカーが通っても気づかないほど。良いねえ、小田原は。
私的には「小田原=蒲鉾」なのだけど、蒲鉾ってゆーのはうるとら高級食品だったんだ! たかが蒲鉾と侮るなかれ。1本数千円という、目の玉飛び出る価格設定。それだけ上等な魚のすり身が使われているっていうことなのか?
おーっ、日本酒好きにはたまらん
地酒のディスプレー赤いベベ着て桐の箱に入った蒲鉾は、何も語らない……。そんななかでも今どきの商品は、アニメのキャラクターがあったり、季節の野菜入りだったり、いろいろ工夫されていて驚く。
10商品一切れずつ試食させてもらったのだが(太っ腹だね)、どれもこれも旨いったらないのだ。箱入りのは贈答用としても、ちゃんとウチ使いのもあるんだから嬉しい。
次の一時帰国に(それはすなわち、また追試か?・涙)まだ妹は小田原に単身赴任でいるんかいな?という状況だけど、今度はひとりで観光っていうのもアリかもね。ロマンスカー、まだ乗ってないしさ。特大マロンケーキを頬張りながら、次回の帰国には何を食べよっかなぁ〜と、雪を冠った富士山を見ながら想いを巡らせる秋の夜更けなのだった。
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特集 : あきることなく買い物三昧 記:安井 直美 2010 / 12 / 02