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冬にそなた、なに買った?
ご当地グルメ『ようかんパン』――買って送ったかいがあったか〜い?
北海道・札幌市
日糧製パンの「ようかんパン」たち
一昨年夏に『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系列)でTV放映→それを見た東京の友人から聞かれ→初めてその存在が北海道限定のご当地商品であることを知った→生粋の道産子の私……。
全国発売されるもイマイチ人気が出ず、北海道のみで生き残った……という話もあるらしいけど、丸の内OLであるその友人にクリスマスプレゼントとして、何種類かあるようかんパンを買い集め、わざわざオフィス宛に送ってみた。
もしかして……丸の内から “ようかん”パンブームに火がつくかも♪という”よかん”を含ませて……。
……と、その前に。
頭の片隅に残る「本当にようかんパンはメジャーではないのか?」という疑念を払うべく、奇なる……いや失礼……独自の食べ物文化を育んでいる名古屋の友人へ、ようかんパンの写真をメールしてみた。パン好きでもある彼女の反応はいかに? 返信を見ると、あんぱんのようにパンの中に羊羹が入っているパンと思ったようだ。確かにカステラに羊羹をサンドした「シベリア」というお菓子もあるが、それじゃ〜、パンの表面にコーティングされた黒光りする物体はなんだと思ったんじゃい!
そう、チョコレートの如く、パンの表面に優しく薄〜く覆いかぶさった羊羹こそが、「ようかんパン」の「ようかんパン」たる所以なのである!!!
3個パックの定番はこれ!
ヤマザキの「サンスネーク」&
日糧製パンの「ようかんツイスト」
HOKUOの「ようかんちゃん」。
抹茶生地は、その名もズバリ「まっちゃん」
地元では、北海道を地盤とする日糧製パン、そして大手製パン・ヤマザキの袋パンとして販売。スーパーやコンビニなどで、いたってフツーにお目にかかることができます。バリエーションはあるものの、定番はやはり、ホイップクリームをサンドした「ようかんロール」でありましょう。ボリューム満点のコッペパンタイプ、そして、ファミリー向けタイプの3個パックは、ツイストドーナツのようにひねりが入っているのが特長。欲張り派には、これまた札幌市を地盤とするHOKUOの「ようかんちゃん」がおススメ。これは、サイコロを思わせる四角いフォルムの一辺にようかんをコーティングし、中にホイップクリーム&あんこが入った贅沢な一品!
久々に羊羹はがしに挑戦したら、下手になってた……。
決してお行儀が良いとは言えませぬが、子供のころ、この薄皮ようかんを途中で切れないようにゆっくりと丁寧にパンから剥がし、ようかんだけを先に食べるという“技”を磨いた時期もあったものです。これも、北海道に生まれ育ったからこそできた楽しい特技(!?)だったのかと思うと、今さらながら、感慨深いものがありますね〜。
さて、年が明けて、2011年、スーパーの菓子パンコーナーを覗いたら、ヤマザキの新商品コーナーに「ようかん蒸しパン」を発見! ようかんパンシリーズの新商品なんて、やっぱり今年は「ようかんパン」ブームが全国を席巻するのかしら♪と、いい感じの“よかん”はさらに高まりつつ……。
新商品「ようかん蒸しパン」は黒糖入りの「黒」のほか、
プレーンな「白」もあり
話は戻って、賞味期限を気にしつつも「冬だから大丈夫よね……」と送ったパンたち。「来た! 来た!!」と喜びの到着報告メールは届いたものの……。丸の内OLの口コミで火がついたようかんパン! という話は未だ耳に届かず……というか、友人からの追加オーダーもないなぁ〜。道産子が愛するご当地パンというステータスが、その存在価値を高めるのかもしれないなと思い直し、あったか〜いお茶をすすりつつ、ようかんパンをいただく今日このごろでありました。
ちなみに、この「ようかんパン」たち、通信販売はされていないそうですから、来道の際にはお見逃し無く!
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特集 : 冬にそなた、なに買った? 記:上村 知子 2011 / 02 / 03