勝手に読書録

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

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作者名:ジェフリー・ブラウン(文)/富永 晶子(訳)
ジャンル:絵本
出版:辰巳出版

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)


またまた今回も絵本の紹介になってしまった……が、今回は今まで紹介した絵本とはまったく違う。ぜひ大人におすすめしたい1冊だ。

愚問かもしれないが、映画「スターウォーズ」シリーズはごぞんじだろうか? そこそこ大人だったら、観ていなくても作品自体は知っているのではないだろうか。まさに私がそんな1人で、映画自体はほとんど記憶にないが、なんとなく登場人物のキャラクターはイメージが沸く。

そんな私が、いつも通りチビに付き合って絵本コーナーをウロウロしているとき。思わず表紙に惹かれパラパラ立ち読み……その場でほぼ読破した(笑)のに買って帰ってしまった。

なんとスターウォーズ製作の『ルーカスフィルム』も公認の"暗黒卿の子育て絵本"なのだ。

『エピソード3.5
シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーは反乱同盟群の英雄たちと戦うべく、銀河帝国軍を率いる。……のまえに、まずは4才の息子、ルーク・スカイウォーカーと遊んであげる必要がある……』

このオープニングのページですっかり心を掴まれた。

1ページごとのストーリーなのだが、どのシーンもどこにでもあるような親子のやり取り。ただ設定がスターウォーズの世界だというだけ。どこにでもありそうなパパと息子のやり取りがスターウォーズならではの視点で描かれている。微笑ましいけど、どこかブラックな親子の関係。

私には元のシーンがわからないのだが、どうやら原作のパロディーシーンが盛りだくさんらしい。仕事から疲れきって帰ってきた夫も夜中に爆笑していた。

これだけ大人が楽しめるのだからこそ、チビはまったく興味が沸かないらしい。なので破られる前に大人の本棚に避難した。あと数年後、もしわかるようになっていたらこの本もプレゼントしよう。

さて、若きパパ、ダース・ヴェイダーと4歳のルーク・スカイウォーカーの最初のエピソード……それは、ライトセーバーでベースボール。この結末は?


「スターウォーズ」シリーズを観てなくても充分楽しめるが、さらに楽しみたいなら全作品を観直してから読むことをおすすめする。それくらいの価値がある絵本、な気がする。
そう、気がする。私も映画を観なおしてみようかな……。












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