勝手に読書録
岳(18)
作者名:石塚 真一
ジャンル:コミック
出版:小学館
岳(18)
穂高・槍の縦走から降りて帰ったら、家に『岳』の18巻が届いていた。お行儀がよろしくないが、さっそく筋肉痛の脚を机にほりあげて読み始めた。10ページほど進んだところで、電話が鳴ったり、食事だのなんだので中断したら、そのまま読まずに翌日に持ち越してしまった。
翌日、こともあろうにバスの中で続きを読み始めた。のめり込み過ぎて、コミックスを抱えて、しかも目に涙をためて慌ててバスから降りる姿を誰かが注視していたら、よっぽど変だったろう。
バスから降りて、次に電車に乗り込むまでも待てず、改札前で突っ立ったままでラストを読む。
もう、ダメでした!
思わずベンチに崩れ落ちてしまった。
泣けて。
ナオタがね、大きくなったんだよね〜。
それがね、ぐっとキャップをかぶるんだ。グランドティートンの麓で。
キャップのツバ上には「岳」と……。
最終18巻。どの巻も1話完結が数話編んであるから、どの巻から読み始めても差し支えないようなものの、まだいずれも未読な向きには、やはり1巻からをお勧めする。そして読み終わった巻のどの1冊も手放さず、手元に置かれるがよかろう。最終巻を読み終わると、必ず1巻から読み返したくなる。時間を空けるとまた読み返したくなる。
何度でも。