勝手に読書録
ヒトラーの防具
記:小玉 徹子
2005 / 10 / 10
ジャケットのポケットに入れて持ち歩くと、間違いなく型崩れする。上下とも550ページ…
各400ページちょいが上下。そこそこのボリュームだが、読み始めてみると苦にはならな…
12年目の映像
記:小玉 徹子
2005 / 09 / 06
これは年代によって読後感が大きく違うだろう。どの世代にとっても、「ずっしり」な「作…
賞とはノーベル賞のことである。 英国人研究者アーサー・ヒル博士のノーベル医学・生理…
タイトルからして「いかにも」である。安心して読み始められるがいい。箒木蓬生フィール…
主人公は朝鮮人。物語は彼が釜山から日本へ向けて船に乗り込むところから始まる。 彼に…
徹頭徹尾、箒木作品のスピリットを楽しめる。 目次に並ぶ耳慣れない章タイトルが何を意…
本書を入手したら即座にカバーをかけること。 巻末「解説」は最後に読むこと。箒木作品…
たとえば船の長旅のお供には是非おすすめの一冊。 結構なボリュームなんだ…
夏と花火と私の死体
記:小玉 徹子
2002 / 10 / 03
これはびっくりな作品。 ちょっとした「はずみ」で友だちを木の上から突き落として殺し…
ほぼ日本の今の今が語られる。 「そも不良債権とは?」「なぜ膨れ上がったか」「どう…
96年から97年にかけて文藝雑誌に掲載された7編を編んだ短編集。 ちょっと疲れてし…
GOTH 僕の章
記:小玉 徹子
2002 / 09 / 17
さて、本作は何といえばいいのか。 「触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー」…
完全無欠かどうかは別として、これはカンペキ、ミステリーである。 テンポは幾分、ゆっ…
平成8年第9回山本周五郎賞受賞作品。 本作品は「永遠の仔」の原点として位置付けられ…
例によって「わが国は・・・」がそこここに連発される。 いつのころからか説教節が重奏…
1996年から1999年に「小説すばる」掲載された短編4編を書き直し、まとめられた…
恐ろしく分厚い上下巻、しかも中は細かい字の2段組が読み始めると止まらない。 老人病…
2000年11月から2001年12月に小説新新潮掲載の5編を掲載順に編んだ短編集。…
おどろおどろしき妖術を操る陰陽師など、時代物ならではの面白みも堪能しつつ、今昔物語…