1. HOME
  2. 連載・コラム
  3. 通知を切ったのに落ち着かないのはなぜ?(むしろ触っちゃう問題)
連載・コラム

通知を切ったのに落ち着かないのはなぜ?(むしろ触っちゃう問題)

連載・コラム

1167

通知を全部オフにしたのに、なぜかソワソワする。
静かになったはずなのに、気づけばホーム画面を開いている。むしろ前より触ってる気すらする——これ、わりと普通に起こります。

ここでよくある誤解がひとつ。

「結局、依存体質なんだよね…」

もちろん依存という言葉で説明できる場面もあります。でも、ここで言いたいのは“あなたの意思が弱い”という話ではなく、人間の脳がそう感じやすい設計になっている、という点です。

誤解:「通知=スマホを触らせる犯人」説

通知はたしかに強いトリガーです。音、バッジ、振動。あれは人間の注意を引っ張るための装置みたいなもの。
ただし、通知を切っても落ち着かないのは、犯人が通知だけじゃないから。

通知を切ると、今度はこうなります。

  • 「来てるかもしれない」が気になる
  • 「来てなかったら安心する」が欲しくなる
  • 安心のために“確認”が習慣になる

つまり、通知オフで静かになったぶん、脳が“待機”に入ることがあるんです。

種明かし①:「来るか来ないか」が人を動かす

人は「毎回必ず起きること」よりも、「起きたり起きなかったりすること」に引っ張られやすい。
たとえば、いつ鳴るかわからない電話、いつ届くかわからない返事。こういう“確率のある待ち”って、妙に頭の片隅に残ります。

通知を切ると、「スマホが教えてくれる状態」から「自分で見に行く状態」に変わります。
すると、脳内のスイッチが

“受け取り” → “見張り”

に切り替わる。これがソワソワの正体のひとつ。

種明かし②:「未完了」は気になる(頭のタブが閉じない)

もうひとつよく起きるのが、“頭のタブが開きっぱなし”状態。

  • 返信待ち
  • 仕事の連絡待ち
  • 何か来てそうな気配

これって、通知が来ないと「終わった」と判断できません。
終わってないから気になる。気になるから確認する。
確認して何もないと一瞬ホッとする。——このホッとする感じが、次の確認を強化します。

通知を切って落ち着く人もいれば、逆に落ち着かない人がいるのは、こういう“タブの開き方”が人によって違うからです。

「じゃあどうする?」今日からできる“1個だけ”

通知を全部ゼロにするのが合わない人は、ゼロか100かで戦わない方がうまくいきます。おすすめはこのどれか1つだけ。

1) 「通知オフ」ではなく「通知の時間窓」を作る

例:SNSは通知オフ。でも、12時と18時だけ自分で見に行く
“確認していい時間”が決まると、脳の見張りモードが弱まります。

2) 「バッジだけ残す/音と振動だけ切る」

音・振動は注意を強く奪います。まずそこを切って、バッジは残す。
“静か”と“ゼロ通知”は別物です。

3) ホーム画面から“入口”を消す(ワンタップ摩擦)

アプリ削除じゃなくてOK。1ページ奥にしまうだけでも効果があります。
人間は「めんどい」に弱いので、1手増えると衝動が減ります。

まとめ:落ち着かないのは、あなたの欠陥じゃない

通知を切ったのに落ち着かないのは、意志が弱いからではなく、
“来るか来ないか”や“未完了”に反応する、人間の基本仕様が出ているだけ。

だから対策も、根性ではなく設計でいい。
ゼロ通知で我慢するより、確認するタイミングを決める
まずはそれだけで、スマホとの距離感はだいぶ変わります。