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勝手に植物図鑑

ミズバショウ

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最北の春

2018年5月2日から7日まで利尻岳登山にでかけた。
6日には北海道本島の稚内に戻り7日の午前中まで観光にあてた。
昼食後宗谷岬まで海岸沿いに車を走らせた。と言っても私は終始、助手席を温めていただけだが。

海岸に降りたり土産物屋をのぞいたりしてまた稚内市街に戻ろうとしていたら、広大に広がるブッシュ群が目に留まった。どれも切りそろえられたように高さが一定で、枝という枝が海岸とは反対方向になびいている。

「降りて近くで見てみたい」とドライバーが。
立札には「メクマミズナラ群落」とあり、稚内市の指定文化財に指定されているんだとか。
海岸沿いに続く群落がどこまで奥に広がっているのか分け入って走ってみたら…
「あ、ミズバショウだ!!!」
土手を駆け下りて群れに向かって進む。

が…
そこは見かけは枯草草原だが、堆積物の下は沼!体重をかけるとずぶずぶと足が沈む。
群れまでは遠い!でも諦められない!!
土手すそに沿ってゆるゆると直進し、堆積物が厚めのところを選んでそろそろ群れに近づく。
しめしめ、行けた!美人が撮れた!!

撮り終えてもうしばらく車で行ってみたら、車道の両脇は広々な湿原でミズバショウの大小の群れがそこここに散在している。大感激だ!
これより前の4月末尾瀬に出かけた時、ようやく咲き始めたミズバショウをみかけたが、どれも遠くてなかなかいいのが撮れなかった。
尾瀬の方が標高が高い分咲き揃うのが遅いのかもしれない。

花期は5月から7月

撮影年月日 2018/05/06
撮影場所 北海道稚内市
学名 Alismatales ARACEAE lysichiton camtsdhatcense
科目・属 オモダカ目サトイモ科ミズバショウ属
季節
生育地 湿原や湿潤な林内に群生する
分布 北海道、本州(兵庫県、中部地方以北)