サンカヨウ
4年越しの再会
一ノ倉クライミングは2度目。調べてみたら南稜登攀は2014年6月だった。もう4年になるとは!
記憶に鮮やかなのが時期を同じうしているということ。つまり…
4年前、一ノ倉南陵登攀を終えて雪渓を下っていた時、ふと目をやった先に見たものに驚愕した。雪渓の中で地熱などでいち早く雪が解けて表出している雪渓の島にサンカヨウとシラネアオイが所狭しと供群れして咲いていたのだ。
が…
雪渓を降りる時、私は他のメンバーより少し遅れていたので、撮りたいと言い出せないまま島のすぐ横を通り過ぎた。
この度は一ノ倉沢衝立岩中央稜をやると決まった時に真っ先にそのことを話し、「時期が同じだから、もし咲いていたらぜひ撮らせてほしい」と前以てお願いしておいた。
ところが…
雪渓を登り始めてすぐに問題が生じていた。雪渓の状態が悪い。シュルントもかなり広く、既に穴が開いて谷川の流れが見えていたりしている。雪渓を詰めるのは危険という判断でやぶに上がった。
そしたら…
そこは、かの「島」だった。サンカヨウがあちこちで群れを形成していた。嬉しくて内心小躍り状態だった。
登攀を終え、テイルリッジを降り切るころには既に「サンカヨウ」で頭がいっぱいになっていたことは言うまでもない。
花期は5月から7月
撮影年月日 | 2018/06/14 |
撮影場所 | 一ノ倉沢 |
学名 | BERBERIDACEAE Diphylleia grayi |
科目・属 | キンポウゲ目メギ科サンカヨウ属 |
季節 | 夏 |
生育地 | 山地から亜高山の林内に生える多年草 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北) |