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Dee Snider & TWISTED SISTER

第407回 洋楽編 ―― Dee Snider & TWISTED SISTER またひとりヒーローがステージを降りる……

先日、十年ぶりくらいに虫歯になっちゃったんですが、これが痛いのなんのって……歯が痛くて眠れないなんて経験は初めてだったかも。翌日の朝イチで歯医者に行って診てもらったら、「これは虫歯の中でも一番痛いやつです」と先生に言われ、すぐに神経を抜いてもらうと、昨夜の痛みが嘘のようになくなってびっくり。しかし、応急処置的に神経を抜いただけのようなので、本格的な治療はこれから始まるようです。はあ、憂鬱。いつもちゃんと歯磨きしていたつもりだったけど、もっとしっかりとケアしないとですね。……さて、今回の音楽総研は虫歯とは何の関係もない、ディー・スナイダーと彼のバンド、TWISTED SISTERについて久々にあれこれと。ディーがバンドを離脱するというニュースがとても気になっています。

ディー・スナイダー

TWISTED SISTERは今年、活動50周年(バンド結成は1972年だが、ディー・スナイダー(Vo)が加入し、よく知られているラインナップになったのが1976年)を記念した再結成ツアーをやる予定だったらしいんだけど、ディーが患っていた変形性関節症の症状が悪化したため、バンドから離脱することを発表、ツアーもすべてキャンセルされたという。変形性股関節症という病気のことはよく知らなかったんだけど、悪化すると人工関節を入れたりしなければならない、大変な病気じゃなかっただろうか。ディーは一度に数曲しかパフォーマンスできなくなったというし、かなりひどい症状なのかもしれない。

『What You Don’t Know (Sure Can Hurt You)』
イギリスのTV番組でのライヴ。これ、メジャーデビュー前なんだよね。勢いが凄い。このバンドは売れるわ

そして、「さらに悪いことに、長年の激しい活動が心臓にも影響を及ぼしていることが判明した」とも公式サイトの声明には書かれており、ディーのバンド離脱という判断は仕方がないことのようだ。ディーは今年で71歳になるはずだから、体調のことがなくても、引退してもおかしくない年齢だ。それでも、YouTubeなどで観られる近年のディーのパフォーマンスからは年齢による衰えは感じられなかったし、さすがにちょっとお腹が出ていたりはしたものの、見た目もまだまだ若々しい。ファンには見せないように、病気と闘っていたのかな……。

『Stay Hungry』
大ヒットアルバムのタイトルソング。TWISTED SISTERはライヴの迫力がレコードに収められてないように思うなあ。レコードだけ聴いてポップなバンドだと思っていた人、たくさんいそう……

ディーは、「俺にはロックする他の方法がわからない。ペースを落とすという考えは受け入れられない。かつての自分の影のような存在になるくらいなら、むしろ引退を選ぶ」とも発言していて、ディーならそう言いそうだと思いつつも、ファンとしてはやっぱり寂しい。ここ何年かで、WHITESNAKEデイヴィッド・カヴァデールをはじめ、たくさんのアーティストたちが引退を表明したり、亡くなったりしている。彼らのほとんどが60代や70代になっていることを思えば、そういうことになっても仕方がないとは頭でわかっていても、最近ちょっと続き過ぎじゃないですか、と愚痴りたくもなる。まあ、TWISTED SISTERやWHITESNAKEの全盛期は80年代で、あれからもう40年だ。TWISTED SISTERも50周年なんだもんね。そんなに長い間よくぞ活動を続けてくれました、と感謝するべきだろうか。

『You Can’t Stop Rock N Roll & Under The Blade』
2023年のライヴ映像。ディー、全然変わってないよね。ドラムは亡くなったA.J.ペロに代わって、DREAM THEATERのマイク・ポートノイ

以前公開されたドキュメンタリーによると、TWISTED SISTERは1976年にディー・スナイダーが加入するまでは鳴かず飛ばずで、ディーが加入して以降、ディーの作曲能力やそのカリスマ性で、人気を得ていったという。それでもなかなかメジャーデビューへは至らず、イギリスのインディーズレーベルからレコードをリリースしたのち、イギリスの著名なロックフェス『レディング・フェスティヴァル』に出演。その時のライヴが評判になり、1983年に本国アメリカでようやくメジャーレーベルと契約したという、実は下積みもかなりある、叩き上げのバンドだ(このあたりの経緯はドキュメンタリーでくわしく説明されているので、ぜひ観てみて)。そういえば、そのドキュメンタリーを観て、ギタリストでリーダーのジェイ・ジェイ・フレンチや、もう一人のギタリスト、エディ・オジェイダが曲を書くのではなく、ほぼ全曲をディーが書いていることを知って、俺はけっこう驚いたんだけど……ギタリストが二人いるわりに、あまりギターが目立つ曲がなかったりするのはそういうことか、と納得したりもしたんだよね。ギターリフから作曲していないんだろうな、って。

ディーの離脱を受けて、バンドは予定されていたライヴをすべてキャンセルしているものの、バンドの今後についてはまだ発表されていない。他のメンバーのことを悪く言うつもりはないんだけど、ほぼ全曲をディーが作曲していて、ディーの強力な歌声と、その強烈なキャラクターがバンドの象徴だったことを思えば、ディーが離脱を表明した今、バンドは解散(または活動休止)もやむなしなのでは……。まあ、もしかすると50周年を祝うという理由だけであれば、1回だけ誰かゲストを呼んで、トリビュートライヴのようにやったりする可能性もゼロではなさそうだけど……うーん。 TWISTED SISTERは1985年に来日して以降、日本でのライヴは行っていない(はず)。俺はまだ小学生だったし、残念ながら観ていません。ライヴ観てみたかった……。再結成後のTWISTED SISTERのライヴを海外のフェスなんかで観た日本の人たちの感想をいくつか読んだことがあるけど、とにかくディーが凄い、歌唱力、ステージを支配するオーラが断トツだった、と。ライヴ音源を聴いたり動画を観たりすると、他のメンバーもいてこそのTWISTED SISTERだというのもわかるんだけど、やっぱりディーがいないとね……。寂しいなあ。

※ikkieのバンド、Antlionのシングルがリリースされました!
ストリーミング&ダウンロードはこちらから
https://linkco.re/vPZ00Quz?lang=ja

※ikkieのYouTubeチャンネルです!
https://www.youtube.com/channel/UC-WSajndNhq0tu7K7-MBEmQ?view_as=subscriber

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