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第382回 洋楽編 ―― OZZY OSBOURNE オジー・オズボーン、生涯最後となるライヴを故郷バーミンガムで開催

BLACK SABBATHのオリジナルメンバー、オジー・オズボーントニー・アイオミギーザ―・バトラー、ビル・ワードが再集結し、7月5日に彼らの故郷であるバーミンガムで、最後のライヴ『Back To The Beginning』を行うことが発表されました。オジーの妻でありマネージャーでもあるシャロン・オズボーンによると、オジーのソロセットも行われるらしいんだけど、この日のライヴがオジーの生涯最後のライヴになるとのこと……。オジーはパーキンソン病に罹患しており、現在は歩行にも支障が出ているというし、76歳という年齢も考えると仕方がないのかな、と思いつつも、やっぱり寂しいです。もう何年も来日していないし、日本でのライヴも期待していたけど、もう観られないんだなあ……。

今回のライヴはBLACK SABBATH とオジーのソロ以外にも、METALLICASLAYERPANTERAANTHRAXALICE IN CHAINSHALESTORMなどの錚々たるバンドが出演することが決まっている。その他にもオジーのソロセットにゲスト参加することになるのか、誰かシンガーを迎えるのかはわからないけど、トム・モレロが率いるスーパーグループとしてGUNS N’ ROSESダフ・マッケイガンスラッシュ、ビリー・コーガン(THE SMASHING PUMPKINS)、フレッド・ダースト(LIMP BIZKIT)、ジョナサン・デイヴィス(KORN)などの参加が発表されていて、凄いメンツだと思いつつも、まあ想定内……なんて思っていたところに、サミー・ヘイガーウルフギャング・ヴァン・ヘイレンという意外な名前を見つけて驚いた。

サミーと、オジーやBLACK SABBATHには音楽的な共通点も少ないし、とくに仲がいいといった話も記憶にない。サミー時代のVAN HALENは80年代にシャロンが企画したモンスターズ・オブ・ロック・ツアーに参加したりはしていたけど、誰がメインアクトになるのか、といったゴタゴタがあったらしく結局オジーは参加しなかった、なんてこともあったしね。まあ、仲が悪いって噂も聞いたことないけども。今回参加するアーティストたちはBLACK SABBATHに影響を受けていそうな後輩世代ばかりだから、BLACK SABBATHのメンバーと同世代のサミーがどういういきさつで参加することになったのか気になるところ。あ、去年オジーが『ロックの殿堂』入りした時に、ウルフギャングがセレモニーでのパフォーマンスに参加していたよね。もしかするとその関係かな……?

Ozzy Osbourne, Billy Morrison ft. Steve Stevens 『Gods of Rock N Roll』
オジーと、ビリー・アイドルのバンドやTHE CULTでの活動で知られるビリー・モリソンとのコラボレーション曲。スティーヴ・スティーヴンスがリードギターで参加! これを聴く限りは、オジーの歌はまだまだ現役でいけそう……!

そしてその、エディ・ヴァン・ヘイレンの息子であり、デイヴ・リー・ロス復帰後のVAN HALENのベーシストだったウルフギャングと、サミーの共演は少なくともオフィシャルでは初めてなんじゃないだろうか。スーパーグループに関しては、現時点では誰と誰が共演して、何をやるのか、といった情報はいっさい出ていないけど、サミーとウルフギャングがいてVAN HALENをやらないはずがないよね。これはぜひとも観てみたい……なんて思っていたら、出演者リストの中にジェイク・E・リーの名前も載っているじゃないの! サミーとウルフギャングには申し訳ないけど、俺にはこっちのほうが一大事。なんだかあんまり話題になっていないのが信じられないぞ。

ジェイク・E・リーは、オジーの『Bark at the Moon』(1983)と『The Ultimate Sin』(1986)の2枚のアルバムに参加したギタリストで、ランディ・ローズ亡き後のオジーのソロキャリアを支えた立役者の一人。しかし、ジェイクは『The Ultimate Sin』に伴うツアーの後にバンドを解雇されてしまい、それ以降、オジーとジェイクは会うこともなかったという。二人の間……というより、シャロンとジェイクの間には確執があるというのが定説で、シャロンがマネージャーをしている限り、ジェイクとオジーの邂逅はないと思っていただけに、これはほんとに凄いこと! ジェイクは『Bark at the Moon』の曲作りに大きく貢献をしているのに、マネージャーのシャロンによってクレジットを放棄させられたことを公言していて、脱退後にオジー側からバンドへの復帰をオファーされた際に、クレジットを入れることが条件だと返事したところ、連絡が来なくなったという。シャロンとしてはなんとしてもクレジットを入れたくなかったんだろう。……なんでシャロンはそこまで頑ななのかね。メタルファンならもはや誰もがジェイクの貢献度の高さを知っていると思うんだけどな。

『Bark at the Moon』
オジー時代のジェイクといえばやっぱりこの曲!

そんなわけで、二度と起こらないと思われていたジェイクとオジーの共演が実現するということは、もう奇跡以外のなにものでもない。ただ、今のところオジー側からもジェイク側からもなんのコメントもないんだよね。ほんとに共演するんだろうか(笑)。ライヴには出演するけど、オジーとの共演はなし、とかだったりして……。ただまあ、たとえ共演がなかったとしても、オジーやBLACK SABBATHの名の下に行われるライヴにジェイクが参加するということがスペシャルなことには変わりない。そして、今回のライヴにはジェイクの後任だったザック・ワイルドや、ランディ時代のベーシストだったルディ・サーゾも参加するという。ジェイクとザックの共演が実現したらそれも凄いことだし、ぜひとも目撃したいと思っているけど……バーミンガムかあ……。

『Lightning Strikes』
このMVのジェイク、めちゃくちゃカッコいいんだよねー

※ikkieのバンド、Antlionのシングルがリリースされました!
ストリーミング&ダウンロードはこちらから
https://linkco.re/vPZ00Quz?lang=ja

※ikkieのYouTubeチャンネルです!
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