1. HOME
  2. 連載・コラム
  3. 勝手に植物図鑑
  4. サクラタデ
勝手に植物図鑑

サクラタデ

勝手に植物図鑑

1

20年の邂逅

件の調整区域、すなわち近所の田んぼ周りでみつけた。
ここらあたりに住み始めて、かれこれ20年近くになる。孫を連れて散歩したり、草花散策を楽しんだり、花見に出かけたりして大概の植生は知っているつもりだったが、初めて真性?!サクラタデをみつけた。

ここのところ繁く田んぼの周り3kmばかりのゆるゆるジョグを隔日ぐらいの頻度で課している。数日前、折り返しを過ぎ「ああ、あそこ曲がって階段上がってフウフウ言いながら家に戻り着く」手前の姿が思い浮かぶあたりで、何気なしに土手っぺりの草むらを見やったら、目の端に桃色の花姿が写った。

「ん?イヌタデにしてはピンクだぞ!」瞬時に頭が回転した。足を止めて土手っぺりに戻って、近づいてみたらサクラタデだった。かなり嬉しかった。

翌日だか、翌々日だかカメラを持ってまた、ゆるジョグしにでかけた。帰って画像確認したが満足のいくのが撮れていなかった。
ゆるジョグに出る度に撮ったが、なかなか上手くいかず、4回目にしてようやくこのレベルのが撮れた。
まあまあだしょ!

サクラタデ、シノバナノサクラタデ、どちらもタデ科の花の中では最も大きく開花する。さきっぽだけ「ぽッ」とおちょぼ口しているタデ科の花も、それはそれで微笑ましくてかわいいが、名にし負う「さくら」に恥じない整った花形はやはり美しい。

キツイばかりのジョグだが、こういうおまけがつくと俄然やる気になる。決めたコースをぐるっと回るのが苦でなくなる。ここを回ればサクラタデスポット!と思えば気も弾む!!
サクラタデ効果絶大なり!

花期は8月から10月

撮影年月日 2016/10/26
撮影場所 横浜市青葉区
学名 Polygonaceae polygonum conspicuum
科目・属 タデ科タデ属
季節
生育地 水辺、湿地
分布 本州、四国、九州、沖縄