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勝手に植物図鑑

アララト山2012/07/21-5

上と下では大違い!!!

誰が見てもキク科植物。日本でいうと高山帯の礫地や礫混じりの草地に生える『ミヤマアズマギク』に酷似している。だから、恐らく科および属名まではそれと同一に違いない。

同じくこれと酷似しているのをヨーロッパアルプスでも見た。最初にマッターホルンに登ろうとした時、テスト山行のブライトホルンで不合格を言い渡され、同じく合格できなかったメンバーと登山口まで登ったのだった。

シュワルツゼーからヘルンリヒュッテへ上がる途中はまるでお花畑で、驚くほど多種多様な高山植物が咲き競っていた。デイジー・アルピナとも呼ぶべき可憐な桃色の小花は、人ひとりがやっと通れる崖っぷちの道の脇、赤茶色の岩の隙間から顔を出して、けなげに咲いていたっけ。

アララト登山口チェビルメ2250mからの歩き始め、しばらく続いたモウズイカやアザミの類の背高な草花も標高が上がるにつれ姿を消していく。徐々に乾いた砂礫質の地質がしっとり湿り気のある黒土に変化を見せ始めると(雪解け水の恩恵かな~?)、ワスレナグサのようなのやチシマギキョウのそっくりさんも咲き姿を見せるようになる。標高の低いところとは打って変わって「お花畑」シーズン真っ最中感だ。3200mのベースキャンプの周りにも様々な草花が目を和ませてくれる。

到着してしばらくは、そんなふうに草花を愛でたり、撮ったりするゆとりもあったんだが…

*日本の植物図鑑でごく類似種を見いだせることもあるが、DNAレベルまでとなると海外種はそれを以てして同定するのは困難なので表記のような形での紹介にした。

■■■後日、ツェルマットで購入した『スイスアルプス高山植物ポケットガイドで調べたら紹介した「アズマギクに酷似したもの」の同じくよく似たアルプス圏生息のものはキク科は同じだがムカシヨモギ属ではなくシオン属とされていた。従ってアララトのそれがムカシヨモギ属とは断定できないので、属名は???に訂正しておく。なお、因みに堂ガイドブックではヨーロッパのものはAster alpinusと名前をひょく記していた■■■

撮影年月日 2012/07/21
撮影場所 アララト山・トルコ
学名
科目・属 キク科???属
季節
生育地
分布